Maxon GRAPHIC EQ GE-01 - Pure Tone Mod -Providence The Great Deceiver Distortion - Hi Power MOD -

2013年06月20日

MAXON THE DRIVER OD-01 - High quality Overhaul -

1










☆★商品情報★☆

■メーカー      MAXON(マクソン)
■商 品 名      THE DRIVER ZERO EFFECTOR series
■品  番      OD-01
■状  態      High quality Overhaul(高品位オーバーホール品)

★主な仕様★

・電源:DC IN 9V (センターマイナスアダプター/バッテリー)
・DRIVE/TONE/LEVEL
・OD/DIST SELECT SWITCH

★メンテナンス概要★

・ケースを分解し、外部、内部、基盤を洗浄清掃しました。
・ハンダ不良箇所は再ハンダしました。
・オーバーホールを下記方針に基づいて実施し、劣化部品・破損部品は新品へ更新しました。

★オーバーホール方針★

1.劣化部品の新品交換による音質と性能の回復と寿命の強化
2.定数変更を一切行なわず、回路に期待された性能を忠実に再現
3.初期に搭載された部品よりも高品位な部品の選定

★オーバーホールに伴う変更点★

1.部品交換箇所の点検
各部詳細な検査を実施、不良箇所は交換、調整を行なう点検を行ないました。
生産年数を考慮して定数変更の実施を行なわない箇所も劣化部品は全て高品質な新品へ更新します。
交換の必要の無い箇所は不具合の無い様にメンテナンスを実施します。
機体の性能を新品購入時と同等の状態に改善します。

2.全キャパシタの交換を含む劣化電子部品の交換
電解コデンサーは生産年数から全て寿命を超えているため一式更新致しました。
フィルムコンデンサーは劣化の著しいものを交換しています。
新品時と同等の性能に戻すことが目的のため、定数変更は一切行なっていません。
部品の定数は初期搭載のコンデンサーを忠実に再現しています。
搭載したグレードは初期のコンデンサーより上位のランクを使用しています。
ECQ-Vや低Zケミコン等ハイグレード品種を中心に搭載しました。
寿命や音色特性に関してはオーバーホール前と比較して劇的に向上しました。
特に電源回路の劣化改善により全体的なノイズレベルやアダプター使用時のムラが少なくなりました。
その他、インプット/アウトプットジャック、バッテリースナップはかなり劣化していました。
これらも全て新品に交換しています。
ジャックはSC製がサイズの関係で使用できないため国産テレオジャックを採用しました。

P1010018









ICは性能劣化が見受けられたため、同等品へ更新しています。
オーバーホール最大の利点としてこれからエイジングして音色を育てる楽しみも加わります。
これからも長く安定したコンディションでお使い頂けます。


P1010020








3.電源LEDの交換
電源LEDを高輝度LEDクリアリーフφ3mmに変更しました。

P1010034








☆★商品説明★☆

中古デバイスにおいてオーバーホールの実施がいか効果的か、という点を簡単に説明すると、

・分解時に劣化箇所を修正できるだけでなく、より良い性能を発揮できる改善策がとれる
・付随して、これから発生しうる故障の予防策をとることができる
・工場出荷時のコンデンサーの選定ミスを修正できる
・当時の劣化部品から性能の優れた部品へ新規換装することで音色、寿命あらゆる面で有利になる
・OH実施により音の密度が膨れ、トーン精度が新品同等、あるいはそれ以上にまで改善できる

などの優れた利点を多くもっています。
さらに高品位なオーバーホール(部品のランクを初期より上位にする)を実施することにより

・換装部品を高いレベルで選定し、回路設計以上の出音性能を発揮させることができる
・耐圧や温度保障の強化で新品以上の長寿命化を確実に実現できる
・生産当時はまだ開発されていなかった新規格の部品換装による基本性能の底上げが可能

といった一般的なオーバーホール以上の効果を確実に実現できます。
古い機材を高水準な環境で使用したい方はぜひ御覧下さい。
新品では手に入らない機材を新品と同等、またはそれ以上のコンディションでご利用いただけます。

ちなみにオーバーホールは一般的なMODとは大きく異なります。
劣化により50%に低下した性能を100%近くに戻すのがオーバーホールです。
MODは10で100%という定義を9で100%、あるいは12で100%と設計を変更しサウンド特性を変更します。
加えて機能の増設を行なうなど、根本的に初期状態とは異なる回路設計に仕上がります。
機体性能と回路設計に忠実な改善を行なうかどうかがオーバーホール品とMOD品の相違点です。


マクソンのゼロワンシリーズよりOD-01をモディファイしました。
9シリーズの後に85年から装いを新たにゼロワンシリーズがラインナップされました。
本機は2種類のアナログドライブ回路を内蔵した2in1モデルです。
TS系のブルージーなオーバードライブと重心のしっかりしたディストーションを内蔵しています。
コントロールパネル上方中央のスイッチの切替でドライブモードを切替可能です。
マクソン系統の歪みとしてはかなり出力の大きいタイプのエフェクターです。
ディストーションモードは歪率以上に出音量が大きいのが特徴です。
また音域はあまりハイ寄りではなく、ミッドローに重心がある温かみのある音色を再現します。
そのためアンプとの相性がやや極端に分かれます。
数種のアンプを使用しましたが、出音量の大きさゆえにコンプレッションしきれず音が潰れるアンプもあります。
(ディストーションモードでフルテンにした場合、DRIVEを絞れば問題はない)
とりわけトランジスタアンプとの相性はあまり良くないと思われます。
また、ブースター的な使用法もアンプを選ぶため、クリーンへの接続のほうが使用しやすいと思われます。
相性が分かれる分、アンプとマッチングした際の出音は素晴らしく、ヴィンテージライクなドライブを演出します。
ヴィンテージ機を現代でも新品以上の性能で使用できるように高品位オーバーホールを行ないました。

オーバーホールについての詳しい説明は上記記載事項をご確認下さい。
今回は出音状況と生産年数を考慮し基板一式更新を含めたオーバーホールを実施しました。
電解コンデンサーは全て、フィルム系は一部交換することにしました。
定数変更は一切行なわず、コンデンサの値を正常に戻して本来期待されていた性能を取り戻すのが目的です。
マイラやケミコンの代わりECQ-Vや低ESRケミコン等高性能なコンデンサーを使用しました。
音色に艶やかさを加味し、長寿命化、トーンの高精度化を実現しています。
付随して傷のあった電源LEDやスナップ、ジャック等も新品へ交換しました。
取外したキャパシタの中には容量が半分程しか残っていないものもありました。
かなり性能が低下した状態だったといえます。

高品位オーバーホール実施後、出音確認を行ないました。
音はまるで別のエフェクターかと聞き間違えるほど見違えるサウンドに変貌しました。
本来の帯域再生能力を取り戻し、角ばったイメージの音色に「艶やかさ」が加味され、非常に心地よさがあります。
トーン精度も大幅に向上し、ワンランク上のゼロワン・ドライバーをお楽しみ頂けます。
オーバーホール実施により当初期待されていた性能を余すことなく発揮している状態に昇華しました。

こうした中古機材は程度の悪い品を安価で手に入れるのも一興です。
しかし、できれば練習に使う品は新品に近い出音性能が発揮できる状態で弾いて頂きたいと思います。
現在新品では入手できないヴィンテージエフェクターを新品の性能で使用してみたいプレーヤーに最適です。
興味のあるかたはぜひ一度お試し下さい。

技術向上に、楽しいひと時に、衝動的に弾きたくなったとき、そんな時にお供としていただければ幸いです。




solidstation at 20:12│Comments(0) ディストーション | 高品位オーバーホール

コメントする

このブログにコメントするにはログインが必要です。

Maxon GRAPHIC EQ GE-01 - Pure Tone Mod -Providence The Great Deceiver Distortion - Hi Power MOD -