オーバードライブ

2012年09月01日

Crews maniac Sound TEXAS TORNADO - High Power MOD -

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☆★商品情報★☆


■ブランド      Crews maniac Sound
■商 品 名      TEXAS TORNADO
■状  態      Hi Power MOD(オリジナルハイエンドモディファイ品)

★主な仕様★

・電源:DC IN 9V (センターマイナスアダプター/バッテリー)
・雷の絵文字(GAIN)/竜巻の絵文字(CONTOUR)/ホーンの絵文字(LEVEL)

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★メンテナンス概要★

・ケースを分解し、外部、内部、基盤を洗浄清掃しました。
・ハンダ不良箇所は再ハンダしました。
・オーバーホールを実施し、破損部品は新品へ更新しました。

★カスタム方針★

1.内部基板の劣化部品オーバーホールに伴うハイエンド化
2.ドライブ回路と増幅回路変更にともなう劇的なエフェクト音の向上
3.電源回路の強化による電流のクリーン化

★モディファイに伴う変更点★


1.オーバーホールの実施
各部詳細な検査を実施、不良箇所は交換、調整を行ないました。
交換部品数、改良箇所、定数変更、合わせて変更箇所数十箇所におよぶ部品交換を実施しています。
生産年数を考慮して定数変更の実施を行なわない箇所も劣化部品は全て新品へ更新しました。
モディファイ前の段階で不具合が一切無い状態に戻した上で下記調整を行なっています。

2.全キャパシタの再選定とサウンドチューニング
オーバーホールをかねてコデンサーを一式更新致しました。
その際に全キャパシタを再選定しました。
初期状態の本機はTK製やエルナー製など良質な部品が採用されています。
発売当時としてはかなりグレードの高い部品選定であったといえます。
しかしながらケミコンは温度補償無しが中心で、音色特性も良くありません。
回路のリフレッシュも兼ねてコンデンサーはひとつ残らず全て変更しました。
限られた機体スペースを最大限まで活かして搭載しています。
積層フィルムコンデンサーとオーディオグレードを中心に採用しています。
使用した積層コンデンサーはGランクのECQ-V中心の構成です。
0.1~1μFのコンデンサーは全て同一ロットのECQ-Vにて構成しています。
また高域が大型スタックにマッチするようにハーメチックタンタルコンを採用しています。

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キャパシタ再選定により、予め回路に期待されている性能を十分に発揮できるようになりました。
サスティンの艶やかさや、音の伸び、倍音の艶を帯びた煌きは秀逸です。
各コントロールの精度も向上し、ムラもなくなりました。
「同じセッティングなのに日によって音が違う」ということもありません。
エッジの鋭さの中ではじける倍音成分は他に類をみません。
コントロールの精度の低さが全く感じられない確実な周波数調整を実現しています。

↓モディファイ実施前
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↓ハイエンドモディファイ実施後
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3.ドライブ回路の変更とエフェクト音の強化
よりキメ細かい歪みを実現するようにドライブ回路の増幅率を調整しています。
音量の強化を念頭に置き、大幅に出力を向上させています。
さらに回路上のクリッパーも再選定し、よりホットでハートフルな出音へ昇華しています。
エフェクト出力を大幅に向上し、とても使いやすいパワフルなサウンドへ生まれ変わりました。
出力が向上したため音量増幅のゲインブースターとしても使用できるようになりました。
ブースターとして使用するとアンプのヘッド部を強烈にドライブさせることが可能です。
ローゲインアンプでは増幅管がひとつ増えたかのような深く厚い歪みを演出します。

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4.電源回路の強化
本機はエフェクターというよりはアンプに近い電源回路が採用されています。
9V駆動のエフェクターとしてはかなりナンセンスな構成です。
もう少し高い周波数帯域での電源対策をとらないと安定しないように感じられます。
回路設計の変更により解消できるノイズですのでなるべく少なくする必要があります。
無駄なノイズが減ることでギターの音そのものを効率よく加工することが可能になります。
またICの動作を滞りなく行なうためにも美しい電源の供給が必要となります。
一般的に市販のエフェクターの電源回路の場合、汎用ケミコンが使用されています。
精度やノイズ特製に劣る汎用ケミコンは電流に「濁り」を生みます。
「濁り」は回路の流れのなかでトラブルの元となり、全体的な音質低下を招きます。
電源回路はスペースを最大限に利用し長寿命型電源用と高周波対応・低ESRケミコンにて構成しています。
耐圧も当初は限界ギリギリのラインだったため、入力の2~3倍に向上しています。
この機体スペースでは最も美しい電気の流れと耐久性を発揮できる最強トルクを誇る組合せです。
電源のクリーン化により、ICの動作を安定させ、最大限の性能を引き出せる状態にしています。
通常は安定しない屋外使用時でもより美しいドライブ性能を発揮できるようになりました。
電源環境が安定しないライブなどでのトラブルを未然に防ぎ、長く安定してご利用頂けます。

P1010013P1010014

5.電源LEDの交換
電源LEDを高輝度LEDクリアピーチφ3mmに変更しました。

P1010022


☆★商品説明★☆
ヴィンテージデバイスにおいてオーバーホール品がいかに優れているか、という点を簡単に説明すると、

・分解時に劣化箇所を修正できるだけでなく、より良い性能を発揮できる改善策がとれる
・付随して、これから発生しうる故障の予防策をとることができる
・工場出荷時のコンデンサーの選定ミスを修正できる
・当時の劣化部品から性能の優れた部品へ新規換装することで音色、寿命あらゆる面で有利になる
・OH実施により音の密度が膨れ、トーン精度が新品同等、あるいはそれ以上にまで改善できる

などの優れた利点を多くもっています。
さらに加えてハイエンドモディファイを実施することにより

・換装部品を高いレベルで選定し、回路設計以上の出音性能を発揮させることができる
・耐圧や温度保障の強化で新品以上の長寿命化を確実に実現できる
・定数変更や回路や機能の増設により機能・利便性ともに大幅な改善が見込める
・生産当時はまだ開発されていなかった新規格の部品換装による基本性能の底上げが可能

といった一般的なオーバーホール以上の効果を確実に実現できます。
エフェクターを高水準な環境で使用したい方はぜひ御覧下さい。

ちなみにモディファイは一般的なオーバーホールとは大きく異なります。
劣化により50%に低下した性能を100%近くに戻すのがオーバーホールです。
MODは10で100%という定義を9で100%、あるいは12で100%と設計を変更しサウンド特性を変更します。
加えて機能の増設を行なうなど、根本的に初期状態とは異なる回路設計に仕上がります。
機体性能と回路設計に忠実な改善を行なうかどうかがオーバーホール品とMOD品の相違点です。
これらは合わせて実施することで飛躍的な性能改善が見込めます。

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Crews maniac Soundのオーバードライブペダル、テキサストルネードをモディファイしました。
テキサストルネードはTSライクな歪みと高い出力を兼ね備えたオーバードライブです。
多くのTS系とは異なり、本機は出力が高く、芯のある歪みが作成可能です。
GAINが0でもかなり歪みますが、その分最大歪率はつぶれない範囲に調整されています。
コンツァーの設定がかなり独特で、歪み、レベルと兼ね合いで効果が大きく変化します。
そのためコントロール数は3つにもかかわらず、かなり多彩な歪みを演出可能です。
歪み質もなめらかで、クルーズらしいマニア受けのするサウンド設計が秀逸です。
とくに歪ませたアンプとの相性が良く、アンプの歪みと合わせたセッティングが推奨されます。
今回はテキサストルネードをより使いやすく、よりパワフルに使用できるようにモディファイしました。

モディファイについての詳しい説明は上記記載事項をご確認下さい。
出力は大幅に向上、ノイズはカット、そして全体的な音色特性の向上と死角はありません。
コンツァーがセンターを基準に左右で周波数帯域が変動する点はモディファイ前と同様です。
コンツァーはかなり極端なレベルまで利き、ギターのトーンやボリュームにも従順に反応します。
ギター本体のコントロールも合わせたサウンドメイクで幅広いトーンを作成できます。
そのためギターのコントロールもエフェクターの一部とし考えたサウンドメイクも可能です。
やはり未モディファイ品と同様に歪ませたアンプに使用することで最も効果的な歪みを作成します。
ヌケの良さや倍音の煌き、エッジの鋭さを備えた艶やかなドライブをお楽しみ下さい。

技術向上に、楽しいひと時に、衝動的に弾きたくなったとき、そんな時にお供としていただければ幸いです。




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2012年07月16日

sobbat DRIVE Breaker DB-2 - Ultra Sustain MOD -

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☆★商品情報★☆


■ブランド      sobbat(ソバット)
■商 品 名      DRIVE Breaker
■品  番      DB-2
■状  態      Ultra Sustain MODIFY(オリジナルハイエンドモディファイ品)

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★主な仕様★

・電源:DC IN 9V (センターマイナスアダプター/バッテリー)
・LEVEL/TREBLE/BASS/DRIVE

★メンテナンス概要★

・ケースを分解し、外部、内部、基盤を洗浄清掃しました。
・ハンダ不良箇所は再ハンダしました。
・オーバーホールを実施し、破損部品は新品へ更新しました。
・オーバーホール実施後、下記方針に基づきモディファイを実施しました。

★カスタム方針★

1.内部基板の劣化部品オーバーホールに伴うハイエンド化
2.増幅率変更に伴う出音のハイゲイン化
3.ドライブ調整に伴う滑らかなサスティンと芳醇な偶数倍音の実現
4.トレブル回路調整による高音域の広域化
5.電源回路の強化による電流のクリーン化

★モディファイに伴う変更点★

1.オーバーホールの実施
各部詳細な検査を実施、不良箇所は交換、調整を行ないました。
ジャック等は接点の研磨を行ないました。
交換部品数、改良箇所、定数変更、合わせて変更箇所数十箇所におよぶ部品交換を実施しています。
生産年数を考慮して定数変更の実施を行なわない箇所も劣化部品は全て高品質な新品へ更新しました。
モディファイ前の段階で不具合が一切無い状態に戻した上で下記調整を行なっています。

2.全キャパシタの再選定とサウンドチューニング
オーバーホールをかねてコデンサーを一式更新致しました。
その際に全キャパシタを再選定しました。
初期状態の本機は小型ケミコンとフィルムコンデンサー中心の構成です。
TK製やルビコン製など、良質なメーカーの素材が使用されていました。
当時のエフェクターとしてはかなりグレードの高い部品選定であったといえます。
しかしながらケミコンは温度補償無しも含まれ、音色特性も良くありません。
また、上記のフィルムコンデンサーも経年による劣化から性能が低下していました。
回路のリフレッシュも兼ねてコンデンサーはひとつ残らず全て変更しました。
機体スペースがとても狭く、サイズが限られるのでケミコンは時間をかけて選別しました。
精度の高いGランクの積層メタライズドや周波数特性の良い高周波対応型へ変更しています。
使用した積層コンデンサーはGランクのECQ-V中心の構成です。
0.1~1μFのコンデンサーは全て同一ロットのECQ-Vにて構成しています。
また大型スタックにマッチするようにピコ単位はディップマイカを併用しています。
キャパシタの再選定により、回路に期待された性能を十分に発揮できるようになりました。
音色特性の向上により、暖かいサスティン、余韻の艶やかさや、伸びの良さは秀逸です。
サウンドの煌きも一層輝きを増し、エッジの鋭さの中ではじける倍音成分は他に類をみません。

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3.増幅率変更に伴うハイゲイン化
増幅段の調整により、ゲインアップを実施しました。
IC変更を含めた調整でサウンドニュアンスをモダンハイゲイン傾向に変更しています。
単体でもディストーションとして使用できるレベルまで増幅を強化しています。
クリーンアンプに接続する際により使いやすくなりました。

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4.なめらかなサスティンと芳醇な偶数倍音の実現
初期状態のドライブ傾向は耳に痛い硬質な歪質でした。
やや奇数倍音が目立つため、サスティンが不自然に聞こえます。
とくにDISTを絞った場合やや奇数側に傾きやすく、アンプによってはかなり固くなります。
キメ細かい歪みを実現するように増幅回路のレジスタとダイオードを変更しています。
激しいアーミングでも伸びやかなサスティンを誇り、聞き手の心に響くホットなトーンを奏でます。
均整のとれたサウンドは倍音にプレゼンスが加味されています。
倍音の煌きも一層輝きを増し、高域成分がより伸びやかになりました。
ドライブの質もよりきめ細やかに、ピッキングニュアンスに従順になりました。
指先のピッキングニュアンス自体がエフェクターのポットのように強弱に上手く反応します。

P1010026


5.トーン調整による高域性能の広域化

本機のサウンド傾向もやや鼻につくつまったニュアンスの籠り具合が耳障りです。
良く言えばバストーンがでる、悪く言うと高音のヌケが悪いエフェクターです。
そこでトーン回路の調整により、高音域の広域化を実施しました。
初期状態よりも高音域を稼ぐことができます。
逆に、高音成分をカットする際も倍音成分を失われないように調整することが可能です。
パラメータの変更により、高音域の煌びやかさを最大限に活かせるサウンドへ改善しました。

6.電源回路の強化によるノイズレス化
エフェクターはもっとも電源からノイズを拾いやすい特徴があります。
回路設計の変更により解消できるノイズですのでなるべく少なくする必要があります。
無駄なノイズが減ることでギターの音そのものを効率よく加工することが可能になります。
またICの動作を滞りなく行なうためにも美しい電源の供給が必要となります。
一般的に市販のエフェクターの電源回路の場合、汎用ケミコンが使用されています。
精度やノイズ特製に劣る汎用ケミコンは電流に「濁り」を生みます。
「濁り」は回路の流れのなかでトラブルの元となり、全体的な音質低下を招きます。
電源回路はスペースを最大限に利用し長寿命型電源用と高周波対応・低ESRケミコンにて構成しています。
耐圧も当初は限界ギリギリのラインだったため、入力の2~3倍に向上しています。
この機体スペースでは最も美しい電気の流れと耐久性を発揮できる最強トルクを誇る組合せです。
電源のクリーン化により、ICの動作を安定させ、最大限の性能を引き出せる状態にしています。
通常は安定しない屋外使用時でもより美しいドライブ性能を発揮できるようになりました。
電源環境が安定しないライブなどでのトラブルを未然に防ぎ、長く安定してご利用頂けます。

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7.電源LEDの交換
電源LEDを高輝度LEDクリアスカイφ3mmに変更しました。

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☆★商品説明★☆

中古デバイスにおいてオーバーホール品がいかに優れているか、という点を簡単に説明すると、

・分解時に劣化箇所を修正できるだけでなく、より良い性能を発揮できる改善策がとれる
・付随して、これから発生しうる故障の予防策をとることができる
・工場出荷時のコンデンサーの選定ミスを修正できる
・当時の劣化部品から性能の優れた部品へ新規換装することで音色、寿命あらゆる面で有利になる
・OH実施により音の密度が膨れ、トーン精度が新品同等、あるいはそれ以上にまで改善できる

などの優れた利点を多くもっています。
さらに加えてハイエンドモディファイを実施することにより

・換装部品を高いレベルで選定し、回路設計以上の出音性能を発揮させることができる
・耐圧や温度保障の強化で新品以上の長寿命化を確実に実現できる
・定数変更や回路や機能の増設により機能・利便性ともに大幅な改善が見込める
・生産当時はまだ開発されていなかった新規格の部品換装による基本性能の底上げが可能

といった一般的なオーバーホール以上の効果を確実に実現できます。
エフェクターを高水準な環境で使用したい方はぜひ御覧下さい。

ちなみにモディファイは一般的なオーバーホールとは大きく異なります。
劣化により50%に低下した性能を100%近くに戻すのがオーバーホールです。
MODは10で100%という定義を9で100%、あるいは12で100%と設計を変更しサウンド特性を変更します。
加えて機能の増設を行なうなど、根本的に初期状態とは異なる回路設計に仕上がります。
機体性能と回路設計に忠実な改善を行なうかどうかがオーバーホール品とMOD品の相違点です。
これらは合わせて実施することで飛躍的な性能改善が見込めます。

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ソバットのドライブブレーカーシリーズよりDB-2をモディファイしました。
ソバットは京都のきんこう楽器のエフェクターブランドです。
95年よりフラッグシップモデルであるドライブブレーカーシリーズの生産を開始しました。
ハンドメイドによる非常に高品質なエフェクターが国内だけでなく海外からも支持されています。
本機DB-2は2バンドイコライザーを搭載したオーバードライブペダルです。
ディストーションのDB-1に対して歪率を抑えた粒の荒いドライブが特徴です。
そのサウンドは非常に太く、素晴らしいサスティンを誇ります。
そのためニュアンスを重視するプレーヤーはメインペダルとし広く愛用されています。
クリーンなアンプでも歪ませたアンプに接続してもそのニュアンスが失われることはありません。
プレーヤーのピッキングニュアンスに柔軟に対応できるドライブは高く評価されています。
今回は本機にサスティンと歪率の調整を念頭に置いたモディファイを実施しました。

モディファイについての詳しい説明は上記記載事項をご確認下さい。
ゲインの向上と美しい倍音成分、そして全体的な機能性の向上と死角はありません。
2バンドトーンはより広いレンジのトーンメイキングを可能としています。
加えてギター本体のコントロールも合わせたサウンドメイクで幅広いトーンを作成できます。
そのためギターのコントロールもエフェクターの一部とし考えたサウンドメイクも可能です。
サスティンの倍音成分の煌き、基本サウンドの艶やかさは弾き手も聞き手も魅了します。

技術向上に、楽しいひと時に、衝動的に弾きたくなったとき、そんな時にお供としていただければ幸いです。




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2011年09月03日

LINE6 CRUNCHTONE - Pure Power & High end MOD -

6-1

☆★商品情報★☆


■メーカー      LINE6
■商 品 名      CRUNCHTONE
■状  態      Pure Power & High end MOD(オリジナルハイエンドモディファイ品)

★主な仕様★

・電源:DC IN 9V (Line6 DC-1/バッテリー)
・Leve/Bass/Treble/Drive
・Model:Blues/Pop/Crunch
・Gate:Off/Gate1/Gate2

P1010021

★メンテナンス概要★

・ケースを分解し、外部、内部、基盤を洗浄清掃しました。
・ハンダ不良箇所は再ハンダしました。
・オーバーホールを実施し、劣化部品は全て新品へ更新しました。

★カスタム方針★

1.内部基板の劣化部品オーバーホールに伴うハイエンド化
2.精度向上もよる極めて自然なニュアンスのチューブドライブの実現
3.各コントロール精度の向上ピッキングニュアンスの従順化
4.電源回路の強化伴うデジタルエフェクトのクリーン化

★モディファイに伴う変更点★

1.オーバーホールの実施

各部詳細な検査を実施、不良箇所は交換、調整を行ないました。
ジャック等は接点の研磨を行ないました。
交換部品数、改良箇所、定数変更、合わせて変更箇所数十箇所におよぶ部品交換を実施しています。
生産年数を考慮して定数変更の実施を行なわない箇所も劣化部品は全て新品へ更新しました。
モディファイ前の段階で不具合が一切無い状態に戻した上で下記調整を行なっています。

2.全キャパシタの再選定による原音に忠実な音質向上の実現
コデンサーを一式更新する際に全キャパシタを再選定しました。
本機はオールデジタルではなくデジタル+アナログ回路によるハイブリットな構成です。
アナログ回路通過時にデジタル特有の無機質な音質が温かみを帯びた音質へ変換されています。
しかし初期状態の本機のアナログ回路は中国産小型電解アルミ中心の構成です。
はっきり言って中国産のケミコンはコストの大幅低下以外に使用するメリットはありません。
デジタル回路の精度の高さとは裏腹にアナログ部の基本的な音質はとてつもなく低いです。
デジタルICを利用した回路設計を活かすにはこのケミコンは確実に使用しないほうが良いです。
せっかくのアナログ回路も中域がスポイルされ、設計以上の温かみを帯びることができません。
機体スペースが狭く、サイズが限られるのでケミコンは時間をかけて選別しました。
多少無理してでも交換する必要があります。
限られた機体スペースを最大限まで活かして搭載しています。
そのため全体的に精度の高いECQ-Vや低ESRケミコン、オーディオグレードへ更新しています。
特にデジタル回路の基本音質が高い場合は低ESRケミコンが優れた性能を発揮します。
1μF以下のケミコンはECQ-Vのみで構成しています。
初期状態の中国産ケミコンオンリーの回路が雑音や不安定な歪み感を発する所以です。
これらの難点はキャパシタ再選定により、予め回路に期待されている性能を十分に発揮できるようになりました。
オーディオグレード特有のサスティンの艶やかさや、音の伸び、倍音の艶を帯びた煌きは秀逸です。
各コントロールの精度も向上し、音色の粒も揃いムラがなくなりました。
ピッキングレスポンスやボリュームへの反応にも極めて従順です。
指先のピッキングニュアンス自体がエフェクターのポットのように強弱に上手く反応します。
ノイズ元になっていたケミコンを大幅に変更したため劇的にノイズが減少しています。
ゲート未使用時の飛び散るような電磁ノイズが改善されています。
きつめにかけて積極的に使用する際もストレス無くご利用頂けます。
デジタル特有の「硬さ」もまったく感じられない音の芯の詰まったサウンドをクリエイトします。
ホットでハートフルな出音へ昇華し、よりリアルな真空管モデリングを実現しています。

↓モディファイ実施前基盤
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↓ハイエンドモディファイ実施後基盤
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3.電源回路の強化
デジタルエフェクトで最も重要なのは電気系統のトラブルを防止することです。
デジタル回路の消費電力や部品消耗の度合いはアナログエフェクターの非ではありません。
消費量が多い分、長期的に使用していけば必ずトラブルが発生するものです。
デジタルエフェクターは基本的に電源からノイズを拾いやすい特徴があります。
回路設計の変更により解消できるノイズですのでなるべく少なくする必要があります。
無駄なノイズが減ることでギターの音そのものを効率よく加工することが可能になります。
またICの動作を滞りなく行なうためにも美しい電源の供給が必要となります。
一般的に市販のエフェクターの電源回路の場合、汎用ケミコンが使用されています。
精度やノイズ特製に劣る汎用ケミコンは電流に「濁り」を生みます。
「濁り」は回路の流れのなかでトラブルの元となり、全体的な音質低下を招きます。
スペースを最大限に利用してオーディオグレード+低ESRケミコンにて構成しています。
耐圧も当初は6.7Vと限界ギリギリのラインだったため、入力の3倍程度まで向上しています。
この機体スペースでは最も美しい電気の流れと耐久性を発揮できる最強トルクを誇る組合せです。
電源のクリーン化により、ICの動作を安定させ、最大限の性能を引き出せる状態にしています。
通常は安定しない屋外使用時でもより美しいモデリングサウンドを発揮できるようになりました。
電源環境が安定しないライブなどでのトラブルを未然に防ぎ、長く安定してご利用頂けます。

↓モディファイ前基盤
P1010012
↓モディファイ後基盤
P1010015


☆★商品説明★☆

サウンドは未MOD品と比較しても確実に新品を超越したサウンドに仕上げています。

はじめに中古デバイスにおいてオーバーホール品がいかに優れているか、という点を簡単に説明すると、

・分解時に劣化箇所を修正できるだけでなく、より良い性能を発揮できる改善策がとれる
・付随して、これから発生しうる故障の予防策をとることができる
・工場出荷時のコンデンサーの選定ミスを修正できる
・当時の劣化部品から性能の優れた部品へ新規換装することで音色、寿命あらゆる面で有利になる
・OH実施により音の密度が膨れ、トーン精度が新品同等、あるいはそれ以上にまで改善できる

などの優れた利点を多くもっています。
さらに加えてハイエンドモディファイを実施することにより

・換装部品を高いレベルで選定し、回路設計以上の出音性能を発揮させることができる
・耐圧や温度保障の強化で新品以上の長寿命化を確実に実現できる
・定数変更や回路や機能の増設により機能・利便性ともに大幅な改善が見込める
・生産当時はまだ開発されていなかった新規格の部品換装による基本性能の底上げが可能

といった一般的なオーバーホール以上の効果を確実に実現できます。
エフェクターを高水準な環境で使用したい方はぜひ御覧下さい。

ちなみにモディファイは一般的なオーバーホールとは大きく異なります。
劣化により50%に低下した性能を100%近くに戻すのがオーバーホールです。
MODは10で100%という定義を9で100%、あるいは12で100%と設計を変更しサウンド特性を変更します。
加えて機能の増設を行なうなど、根本的に初期状態とは異なる回路設計に仕上がります。
機体性能と回路設計に忠実な改善を行なうかどうかがオーバーホール品とMOD品の相違点です。
これらは合わせて実施することで飛躍的な性能改善が見込めます。

P1010026

LINE6のデジタルモデリングドライブペダル、CRUNCHTONEをモディファイしました。
PODで定評のあるLINE6のサウンドモデリングをストンプサイズにまとめた1台です。
本機はLINE6の代名詞ともいえるチューブ・オーバードライブのモデリングを受け継いでいます。
本機の最大の特徴はモデルスイッチによるバーチャル回路の再設定が行われる点です。
モデルスイッチの切り替えにより3種の異なるキャラクターを選択して使用できます。
「ブルース」は60年代の6L6アメリカンコンボアンプをモデリングしています。
ブルースに最適なコシと粘りのあるオーバードライブを奏でます。
ゲインを上げるとパワー管がきしむようなフルテン時のドライブ感まで再現できます。
ブライトさと高域の伸びやかさも備えていてオールラウンドなサウンドメイキングが可能です。
「ポップ」は60年代のクラスA構成ブリティッシュ・コンボアンプをモデリングしています。
軽やかなトレブリーなサウンドはポップやロックに最適な明るいサウンドです。
現代のブティックアンプにも通じる輪郭の明確さを備えています。
「クランチ」はイギリス産の大型フルスタックアンプをモデリングしています。
スタックアンプ特融のパンチのあるコンプレッション感が秀逸です。
ローが良くでるため、ハードなリフやテクニカルなリードトーンに最適です。
本機はトレブル、ベースの2バンドトーンコントロールを搭載しています。
モデルに合わせてアンプシミュレーターさながらの細やかなサウンドメイクが可能です。
加えて本機は2段階で設定可能なノイズゲートを搭載しています。
GATE1はドライブノブのポジションに合わせて軽めのノイズゲートがかかります。
GATE2はよりかかりの強いノイズゲートです。
自然なかかり具合でゲインアップによって発生するノイズを効率的にカットします。
特にハイゲインなリフやミュートではノイズカットによって切れ味を補強することができます。
そのような本機を電源回路の強化とハイエンド化に焦点を置いてモディファイしました。

モディファイについての詳しい説明は上記記載事項をご確認下さい。
「この変更によってどのような効果があるのか?」という点に絞り詳細に調整内容を記載しています。
デジタルモデリングに、より真空管に近いコンプレッションとレンジを持たせるように調整しました。
ギター本体のコントロールも合わせたサウンドメイクで幅広いトーンを作成できます。
そのためギターのコントロールもエフェクターの一部とし考えたサウンドメイクも可能です。
また、クリーンアンプに単体で使用しても歪ませたアンプにも上手くマッチします。
特に軽く歪ませたアンプのパワーアップブースターとして優秀な性能を発揮します。
トレブルはかなり極端なレベルまで利き、ギターのトーンやボリュームにも従順に反応します。
トレブルブースターのように使用することも可能です。
ポップモードでのトレブルサウンドはビートルズのようなゴリゴリサウンドも作成可能です。
ハイゲインアンプとの相性も抜群で、唸るような重低音を奏でます。
アンプの特性をより厚く、深みのあるドライブへ向上するサウンドをクリエイトします。
小型アンプでは、SPの口径が大きくなったかのようなサウンドのボトムを実感いただけます。
よりチューブライクに昇華したリアルモデリングチューブサウンドをお楽しみください。

技術向上に、楽しいひと時に、衝動的に弾きたくなったとき、そんな時にお供としていただければ幸いです。


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LINE6 CRUNCHTONE - Pure Power & High end MOD - EF069


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