イコライザー
2013年05月11日
Maxon GRAPHIC EQ GE-01 - Pure Tone Mod -
☆★商品情報★☆
■メーカー Maxon(マクソン/日伸音波製作所)
■商 品 名 GRAPHIC EQ(ZERO EFFECTOR series)
■品 番 GE-01
■状 態 Pure Tone Mod(オリジナルハイエンドモディファイ品)
★主な仕様★
・電源:DC IN 9V (センターマイナスアダプター/バッテリー)
・イコライジングボリューム:100/200/400//800/1.6K/3.2K/6.4K/LEVEL
★メンテナンス概要★
・ケースを分解し、外部、内部、基盤を洗浄清掃しました。
・ハンダ不良箇所は再ハンダしました。
・オーバーホールを実施し、破損部品は新品へ更新しました。
★カスタム方針★
1.内部基板の劣化部品オーバーホールに伴うハイエンド化
2.精度の大幅向上による確実な周波数帯域のブースト・カットの実現
3.ピッキングニュアンスに従順なサウンドクリエイトの実現
4.バッファー強化による更なるバイパス音の強化
5.電源回路の強化による電流のクリーン化
★モディファイに伴う変更点★
1.オーバーホールの実施
各部詳細な検査を実施、不良箇所は交換、調整を行ないました。
ジャック等は接点の研磨を行ないました。
交換部品数、改良箇所、定数変更、合わせて変更箇所数十箇所におよぶ部品交換を実施しています。
生産年数を考慮して定数変更の実施を行なわない箇所も劣化部品は全て新品へ更新しました。
劣化の激しかったジャック、スナップも新品へ更新しています。
モディファイ前の段階で不具合が一切無い状態に戻した上で下記調整を行なっています。
2.全キャパシタの再選定とサウンドチューニング
オーバーホールをかねてコデンサーを一式更新致しました。
その際に全キャパシタを再選定しました。
初期状態の本機は小型低背ケミコンとフィルムコンデンサー中心の構成です。
ケミコンは温度補償無しで音色特性は悪く、しかも容量ヌケが発生していました。
イコライジング回路はKランクのフィルムコンデンサーで構成されていました。
高周波回路もポリエステルフィルムで構成されているためやや煌びやかに欠けます。
そこで回路のリフレッシュも兼ねてコンデンサーはひとつ残らず全て変更しました。
機体スペースがとても狭く、サイズが限られるのでケミコンは時間をかけて選別しました。
精度の高いGランクの積層メタライズドや超低ESR型のハイグレードケミコンへ変更しています。
使用した積層コンデンサーはECQ-V中心の構成です。
その他ECQ-B、ECQ-M、ポリプロピレンフィルムコンデンサーなどを採用しました。
キャパシタ再選定により、予め回路に期待されている性能を十分に発揮できるようになりました。
ECQ-Vの織り成すサスティンの艶やかさや、音の伸び、倍音の艶を帯びた煌きは秀逸です。
各コントロールの精度も向上し、ムラもなくなりました。
「同じセッティングなのに日によって音が違う」ということもありません。
エッジの鋭さの中ではじける倍音成分は他に類をみません。
コントロールの精度の低さが全く感じられない確実な周波数調整を実現しています。
3.ピッキングニュアンスと原音に忠実なサウンドクリエイトの実現
自然なイコライジング感に加えて、ピッキングニュアンスへの追従性をもたせています。
現音をそのままに加工したピュアなエレキトーンが響きわたります。
クリーントーンにもドライブサウンドにもマッチするナチュラルなイコライジングが可能です。
エフェクターというよりは、もはやアンプの一部のようにサウンドメイクができます。
当然ながら楽器本体のボリュームやトーンの反応性も向上しています。
指先のピッキングニュアンス自体がエフェクターのポットのように強弱に上手く反応します。
確実に定数通りの性能を発揮できるように構成しました。
4.バッファーの強化とダブルクリックの防止
電子スイッチ切り替え型につきまとう問題といえばバイパス音の音痩せです。
電子スイッチ=音痩せと勘違いする方が多いようですが実際はバッファーに問題があります。
市販エフェクターの特徴としてバッファーが定数設定通りに機能しないアバウトな箇所が多いです。
バッファー部の部品選定や回路定数がアバウトな場合、音痩せの原因になります。
切り替え不具合は一般的にいう接点不良ではなく「ダブルクリック」に分類される症状です。
これはスイッチ自体の問題ではなく、回路上のコンデンサーの精度の低さに起因しています。
電子スイッチ回路にて容量抜けなど回路に予め期待されている定数が変化すると発生します。
電子スイッチ回路はバッファー部の強化によりバイパス音を向上することが可能です。
バイパス音はほとんどアンプ直と変化ないレベルに改善しました。
むしろ艶が加味されアンプ直よりも味わいのあるバイパス音になります。
また、精度が高く長寿命のコンデンサーで期待された定数を長く保てるように改善しています。
回路定数に従順な機能を見せる電子部品を選定し直しダブルクリックを防止しています。
ライブなどでのトラブルを未然に防ぎ、長く安定してご利用頂けます。
5.電源回路の強化によるクリーン化
ゼロワンシリーズは平均的にややノイズが多い機種が多いです。
気持ちよく使いたいのに、どうも耳障りが良くなくいところが残念なところです。
回路設計の変更により解消できるノイズですのでなるべく少なくする必要があります。
無駄なノイズが減ることで音そのものを効率よく加工することが可能になります。
またICの動作を滞りなく行なうためにも美しい電源の供給が必要となります。
電源回路は一般的な市販のエフェクターと同じく、汎用ケミコンが使用されています。
精度やノイズ特製に劣る汎用ケミコンは電流に「濁り」を生みます。
「濁り」は回路の流れのなかでノイズなどのトラブルの元となり、全体的な音質低下を招きます。
一般的にエフェクターのノイズは電源系の劣化、あるいは元のグレードの低さに起因するものが多いです。
よって電源回路は小スペースに最適なハイグレード品の超低ESR品種にて構成しています。
耐圧も当初は6.7~16Vと限界ギリギリのラインだったため、25V以上に向上しています。
この機体スペースでは最も美しい電気の流れと耐久性を発揮できる組合せで選定しています。
以上の電源のクリーン化により、動作をより安定させ、最大限の性能を引き出せる状態にしています。
ノイズが減ることで原音そのものを効率よく加工することが可能となります。
未MOD品と比較して非常にノイズレスなサウンドを実現しています。
また、電源環境が安定しないライブなどでのトラブルを未然に防ぎ、長く安定してご利用頂けます。
結果的によりストレスの少ないサウンド実現しています。
6.電源LEDの交換
電源LEDを高輝度LEDクリアスカイφ3mmに変更しました。
☆★商品説明★☆
・分解時に劣化箇所を修正できるだけでなく、より良い性能を発揮できる改善策がとれる
・付随して、これから発生しうる故障の予防策をとることができる
・工場出荷時のコンデンサーの選定ミスを修正できる
・当時の劣化部品から性能の優れた部品へ新規換装することで音色、寿命あらゆる面で有利になる
・OH実施により音の密度が膨れ、トーン精度が新品同等、あるいはそれ以上にまで改善できる
などの優れた利点を多くもっています。
さらに加えてハイエンドモディファイを実施することにより
・換装部品を高いレベルで選定し、回路設計以上の出音性能を発揮させることができる
・耐圧や温度保障の強化で新品以上の長寿命化を確実に実現できる
・定数変更や回路や機能の増設により機能・利便性ともに大幅な改善が見込める
・生産当時はまだ開発されていなかった新規格の部品換装による基本性能の底上げが可能
といった一般的なオーバーホール以上の効果を確実に実現できます。
エフェクターを高水準な環境で使用したい方はぜひ御覧下さい。
ちなみにモディファイは一般的なオーバーホールとは大きく異なります。
劣化により50%に低下した性能を100%近くに戻すのがオーバーホールです。
MODは10で100%という定義を9で100%、あるいは12で100%と設計を変更しサウンド特性を変更します。
加えて機能の増設を行なうなど、根本的に初期状態とは異なる回路設計に仕上がります。
機体性能と回路設計に忠実な改善を行なうかどうかがオーバーホール品とMOD品の相違点です。
これらは合わせて実施することで飛躍的な性能改善が見込めます。
マクソンのゼロワンシリーズよりグラフィックイコライザーGE-01をモディファイしました。
9シリーズの後に85年から装いを新たにゼロワンシリーズがラインナップされました。
GE-01は80年代初頭に主流だった6バンドタイプにさらに超高周波帯域を加えた7バンド構成です。
6.4Kの高周波帯域が加わったことでワイドレンジな音色補正が可能となりました。
プレゼンスを搭載していないアンプでのサウンドメイクやハウリングの防止などに非常に有効でした。
ストラトでレスポールの音、またはその逆の音を作成するという使用法もありました。
加えてレベルコントロールでは±15dbまでのブースト・カットが可能です。
エフェクトのON/OFF時の音量の差を自由にコントロールできます。
レベル調整はEQ回路から独立した設計になています。
そのためレベルの増減はイコライジングの干渉を全く受けません。
フラットな設定で使用すると純粋なパワーブースターとして使用可能です。
また、特定の周波数のみを増強するトーンブースターとしても使用できます。
マクソン系列特有のクセのない使いやすいイコライジング性能は今でも健在です。
今回はより原音に忠実なイコライジングを可能とする調整をメインに実施しました。
モディファイについての詳しい説明は上記記載事項をご確認下さい。
倍音成分の煌きがいっそう増し、サスティンに加わる艶やかさは秀逸です。
それでいて楽器本来のうまみをスポイルすることはありません。
オールラウンドな性能はクリーンなアンプにも歪ませたアンプにもマッチします。
電源強化による環境に左右されない安定感もあり、ライブでの使用の際も安心です。
アンプの一部ともいえる操作性と精度を備えたピュアトーンをご堪能ください。
我々ギタリストはヴィンテージという言葉を聴くと、あたかもそれが素晴らしいものと捉えがちです。
言葉の重みや響きのよさにとらわれて機体そのものの性能にまで相当の価値があると思ってしまいます。
しかしながら「ヴィンテージ」という言葉以上に重みのある「もの」、価値のある「音」は少ないと思います。
楽器である以上「ヴィンテージ」の言葉に意味は無く、音そのものに価値を見出せなければいけません。
楽器は弾き手がいる以上は音を奏でるものであり、骨董品であってはなりません。
「ヴィンテージ」というレッテルに左右されない、真のヴィンテージペダルをお楽しみ下さい。
技術向上に、楽しいひと時に、衝動的に弾きたくなったとき、そんな時にお供としていただければ幸いです。
2012年10月18日
BOSS GRAPHIC EQUALIZER GE-10 - Pure Tone ELITE MODIFY - Ver.2.0
☆★商品情報★☆
■ブランド BOSS(ボス)
■商 品 名 GRAPHIC EQUALIZER
■品 番 GE-10
■状 態 Pure Tone ELITE MODIFY(オリジナルエリートモディファイ品)
・電源:AC 100V (AC駆動専用)
・消費電流:3W
・外形寸法:W220×D155×H78(mm)
・イコライジングボリューム:31Hz/62Hz/125Hz/250Hz/500Hz/1KHz/2KHz/4KHz/8KHz/16KHz/LEVEL
・可変範囲:±12db
・トータル・レベル:±12db
・パワースイッチ、ノーマル/イコライザー切替スイッチ、インプットレベルスイッチ
・インプットレベル:0dB/-10dB
・インプット(入力)×1、アウトプット(出力)×1、EQリモート(フットスイッチ)×1
・インジケーター:電源パイロットランプ×1
★メンテナンス概要★
・ケースを分解し、内外部を洗浄清掃しました。
・ハンダ不良箇所は再ハンダしました。
・オーバーホールを実施し、破損部品は新品へ更新しました。
・オーバーホール実施後、下記方針に基づきエリートモディファイを実施しました。
★カスタム方針★
1.あらゆる環境での使用に耐えうるプロ仕様エリートモディファイの実施
2.内部基板の劣化部品オーバーホールに伴うハイエンド化
3.精度の大幅向上による確実な周波数帯域のブースト・カットの実現
4.パラメータ変更によるハイレベルなステージパフォーマンスの実現
5.ピッキングニュアンスに従順なサウンドクリエイトの実現
6.電源回路の強化による電流のクリーン化
★モディファイに伴う変更点★
1.オーバーホールの実施
各部詳細な検査を実施、不良箇所は交換、調整を行ないました。
ジャック等は接点の研磨を行ないました。
交換部品数、改良箇所、定数変更、合わせて変更箇所数十箇所におよぶ部品交換を実施しています。
生産年数を考慮して定数変更の実施を行なわない箇所も劣化部品は全て新品へ更新しました。
インプット、およびアウトプットは耐久性の高い新品のゴールドジャックを採用しています。
モディファイ前の段階で不具合が一切無い状態に戻した上で下記調整を行なっています。
2.全キャパシタの再選定とサウンドチューニング
オーバーホールをかねてコデンサーを一式更新致しました。
その際に全キャパシタを再選定しました。
初期状態の本機は小型低背ケミコンとフィルムコンデンサー中心の構成です。
ケミコンは温度補償無しで音色特性は悪く、しかも容量ヌケが発生していました。
イコライジング回路はKランクのフィルムコンデンサーで構成されていました。
高周波回路もポリエステルフィルムで構成されているためやや煌びやかに欠けます。
そこで回路のリフレッシュも兼ねてコンデンサーはひとつ残らず全て変更しました。
機体スペースがとても狭く、サイズが限られるのでケミコンは時間をかけて選別しました。
精度の高いGランクの積層メタライズドや高周波対応型のハイグレードケミコンへ変更しています。
使用したコンデンサーはPPフィルム、積層MPET中心の構成です。
キャパシタ再選定により、予め回路に期待されている性能を十分に発揮できるようになりました。
サスティンの艶やかさや、音の伸び、倍音の艶を帯びた煌きは秀逸です。
各コントロールの精度も向上し、ムラもなくなりました。
「同じセッティングなのに日によって音が違う」ということもありません。
エッジの鋭さの中ではじける倍音成分は他に類をみません。
コントロールの精度の低さが全く感じられない確実な周波数調整を実現しています。
3.各コントロールの精度向上
上記のとおりコンデンサーはJ~Gランクの高精度品をメインに使用しています。
またICも本機のイコライジング性能を最大限に活かせる品種にて選定しなおしています。
同一の電子部品はICを含めてすべて同一ロットのものから選別して搭載しています。
ロットを揃え、特性を統一することで特性ムラのない理想的な波形が得られます。
各コントロールの精度は大幅に向上し、歪み系特有の音色のムラを改善しました。
「同じセッティングなのに日によって微妙に音が違う」ということもありません。
当然ながらギター本体のボリュームやトーンの反応性も向上しています。
また、歪ませて使用する際は2K~8Kの微調整、とりわけカットの性能強化が必須となります。
高周波回路は確実に不要な周波帯域をカットできる精度の高さを実現しました。
低域~中域にかけてのイコライジングがよりパワー感あふれるサウンドメイクが可能となりました。
エレキでもアコギのようなサウドやチェロのように唸る凄まじい音圧も容易に作成できます。
また、カットする際も良く効くため、バンドの中で耳障りな高音域の微調整も容易にできます。
コントロールの精度をより高い水準で調整を可能とした精密制御を実現しています。
純粋に各周波数帯域を増幅するだけでなく、倍音の煌きが際立つサウンドメイクが可能です。
4.あらゆるステージパフォーマンスをクリアするパラメータの調整
本モディファイはプロ仕様としてあらゆるパフォーマンスに耐えうる性能強化を目指しています。
本機の最大の難点は帯域により増幅ムラが見受けられる点でした。
初期状態の出音はフラットでありながらややミッド~ローレンジ寄りです。
これでは様々なステージ環境の変化に合わせて細やかな調整ができません。
トーンレンジの偏りは使用環境によって性能が100パーセント活かしきれなくなります。
セッティングよって他の帯域のレスポンスが失われないサウンドに改善する必要があります。
10全ての帯域の増幅バランスの均一化がとても重要です。
トーンの帯域調整だけでなくハイパス回路や各パスコンの定数まで細かく調整しました。
特に数ピコの定数調整はエフェクターやアンプの音色を決定付ける最重要の調整事項です。
確実に定数通りの性能を発揮できるように回路を再構成しました。
トーンレンジを大幅に向上し、とても使いやすいパワフルなサウンドへ生まれ変わりました。
生まれ変わった10バンドコントロールによって、環境に合わせた細やかな微調整が可能です。
ステージ環境に左右されないハイレベルなステージパフォーマンスを実現しています。
5.ピッキングニュアンスと原音に忠実なサウンドクリエイトの実現
自然なイコライジング感に加えて、ピッキングニュアンスへの追従性をもたせています。
現音をそのままに加工したピュアなエレキトーンが響きわたります。
クリーントーンにもドライブサウンドにもマッチするナチュラルなイコライジングが可能です。
エフェクターというよりは、もはやアンプの一部のようにサウンドメイクができます。
当然ながら楽器本体のボリュームやトーンの反応性も向上しています。
指先のピッキングニュアンス自体がエフェクターのポットのように強弱に上手く反応します。
確実に定数通りの性能を発揮できるように構成しました。
6.電源回路の強化によるクリーン化
AC駆動の大型エフェクターはノイズが多い機種が多いです。
とりわけ本機が開発された時代にはまだローノイズな電源回路が採用されていません。
生産年を考慮するとノイズは少ないほうですが、やはり現行のAC駆動機よりはノイズが多いです。
気持ちよく使いたいのに、大音量ではどうも耳障りが良くなくいところが残念なところです。
回路設計の変更により解消できるノイズですのでなるべく少なくする必要があります。
無駄なノイズが減ることで音そのものを効率よく加工することが可能になります。
またICの動作を滞りなく行なうためにも美しい電源の供給が必要となります。
電源回路は一般的な市販のエフェクターと同じく、汎用ケミコンが使用されています。
精度やノイズ特製に劣る汎用ケミコンは電流に「濁り」を生みます。
「濁り」は回路の流れのなかでノイズなどのトラブルの元となり、全体的な音質低下を招きます。
一般的にエフェクターのノイズは電源系の劣化、あるいは元のグレードの低さに起因するものが多いです。
よって電源回路は小スペースに最適な超低ESRケミコン+高周波対応品種にて構成しています。
耐圧も当初は6.7~16Vと限界ギリギリのラインだったため、25V以上に向上しています。
付随して電源回路構成も一部変更し、整流部はショットキーバリアダイオードで再構成しました。
この機体スペースでは最も美しい電気の流れと耐久性を発揮できる組合せで選定しています。
以上の電源のクリーン化により、動作をより安定させ、最大限の性能を引き出せる状態にしています。
ノイズが減ることで原音そのものを効率よく加工することが可能となります。
未MOD品と比較して非常にノイズレスなサウンドを実現しています。
また、電源環境が安定しないライブなどでのトラブルを未然に防ぎ、長く安定してご利用頂けます。
結果的によりストレスの少ないサウンド実現しています。
6.電源LEDの交換
電源LEDを高輝度クリアリーフφ3mmに変更しました。
☆★商品説明★☆
ヴィンテージデバイスにおいてオーバーホール品がいかに優れているか、という点を簡単に説明すると、
・分解時に劣化箇所を修正できるだけでなく、より良い性能を発揮できる改善策がとれる
・付随して、これから発生しうる故障の予防策をとることができる
・工場出荷時のコンデンサーの選定ミスを修正できる
・当時の劣化部品から性能の優れた部品へ新規換装することで音色、寿命あらゆる面で有利になる
・OH実施により音の密度が膨れ、トーン精度が新品同等、あるいはそれ以上にまで改善できる
などの優れた利点を多くもっています。
さらに加えてハイエンドモディファイを実施することにより
・換装部品を高いレベルで選定し、回路設計以上の出音性能を発揮させることができる
・耐圧や温度保障の強化で新品以上の長寿命化を確実に実現できる
・定数変更や回路や機能の増設により機能・利便性ともに大幅な改善が見込める
・生産当時はまだ開発されていなかった新規格の部品換装による基本性能の底上げが可能
といった一般的なオーバーホール以上の効果を確実に実現できます。
加えて本モディファイはプロ仕様としてエリートモディファイを実施しています。
あらゆるライブパフォーマンスやスタジオワーク、過酷な使用条件にも柔軟に対応します。
エフェクターをプロ仕様のハイレベル・ハイセンスな環境で使用したい方はぜひ御覧下さい。
ちなみにモディファイは一般的なオーバーホールとは大きく異なります。
劣化により50%に低下した性能を100%近くに戻すのがオーバーホールです。
MODは10で100%という定義を9で100%、あるいは12で100%と設計を変更しサウンド特性を変更します。
加えて機能の増設を行なうなど、根本的に初期状態とは異なる回路設計に仕上がります。
機体性能と回路設計に忠実な改善を行なうかどうかがオーバーホール品とMOD品の相違点です。
これらは合わせて実施することで飛躍的な性能改善が見込めます。
ボスのグラフィックイコライザーの名器GE-10をエリートモディファイしました。
GE-10は10バンドイコライジングボリュームを搭載したグラフィックイコライザーです。
シャーシ内にトランスを内蔵したAC駆動式のやや大きめのサイズのエフェクターです。
本機は国産の据え置き型イコライザーでは初の10バンド搭載モデルです。
10のコントロールは1/2オクターブごとに設定されています。
31Hzの低音域から12kHzの高音域まで広く細やかな調整が可能です。
その優れた低周波域のコントロールは今なお高い人気を誇る本機の特徴です。
トータルレベルコントロールも搭載し、バイパス時との音量補正も容易に可能です。
帯域可変、音量増幅ともに±12dbの範囲で調整が可能です。
また、リモートジャックにフットスイッチを接続すると足元でエフェクトの切り替えが可能です。
インピーダンスの切替にも対応し、キーボードや各種ミキサーにも使用できます。
そしてイコライザーとしてだけでなく、ブースターやバッファー、プリアンプ的な使用も可能です。
クセのないサウンドと容易な操作性、多彩なサウンドメイクと使い勝手の良い1台です。
本品はGE-10でも最も初期に生産された製造銘鈑がローランドの初期ロットです。
今回は本機をより高い水準での使用を可能とするエリートモディファイを実施しました。
エリートモディファイについての詳しい説明は上記記載事項をご確認下さい。
優秀な回路設計を活かしたまま限界以上の機体性能を引き出せる調整を実施しています。
イコライジング精度と全体的な音色特性の向上、帯域の均一化と本機に死角はありません。
サウンドの倍音成分の煌きはいっそう増し、サスティンに加わる艶やかさは秀逸です。
それでいて楽器本来のうまみをスポイルすることは一切ありません。
オールラウンドな性能は接続する楽器を選ばず、クリーンにも歪ませたサウンドにもマッチします。
電源強化による環境に左右されない安定感もあり、ライブでの使用の際も安心です。
温かかなピュアトーンと壮麗なクリアサウンドが融合した美しい響きは聞き手も弾き手も魅了します。
研ぎ澄まされた透明感と精密な操作性、優れた耐久性を備えるプロ仕様モディファイをお楽しみ下さい。
技術向上に、楽しいひと時に、衝動的に弾きたくなったとき、そんな時にお供としていただければ幸いです。
2012年04月18日
BOSS GRAPHIC EQUALIZER GE-10 - Pure Tone ELITE MODIFY -
■ブランド BOSS(ボス)
■商 品 名 GRAPHIC EQUALIZER
■品 番 GE-10
■状 態 Pure Tone ELITE MODIFY(オリジナルエリートモディファイ品)
・電源:AC 100V (AC駆動専用)
・消費電流:3W
・外形寸法:W220×D155×H78(mm)
・イコライジングボリューム:31Hz/62Hz/125Hz/250Hz/500Hz/1KHz/2KHz/4KHz/8KHz/16KHz/LEVEL
・可変範囲:±12db
・トータル・レベル:±12db
・パワースイッチ、ノーマル/イコライザー切替スイッチ、インプットレベルスイッチ
・インプットレベル:0dB/-10dB
・インプット(入力)×1、アウトプット(出力)×1、EQリモート(フットスイッチ)×1
・インジケーター:電源パイロットランプ×1
★メンテナンス概要★
・ケースを分解し、内外部を洗浄清掃しました。
・ハンダ不良箇所は再ハンダしました。
・オーバーホールを実施し、破損部品は新品へ更新しました。
・オーバーホール実施後、下記方針に基づきエリートモディファイを実施しました。
1.あらゆる環境での使用に耐えうるプロ仕様エリートモディファイの実施
2.内部基板の劣化部品オーバーホールに伴うハイエンド化
3.精度の大幅向上による確実な周波数帯域のブースト・カットの実現
4.パラメータ変更によるハイレベルなステージパフォーマンスの実現
5.ピッキングニュアンスに従順なサウンドクリエイトの実現
6.電源回路の強化による電流のクリーン化
各部詳細な検査を実施、不良箇所は交換、調整を行ないました。
ジャック等は接点の研磨を行ないました。
交換部品数、改良箇所、定数変更、合わせて変更箇所数十箇所におよぶ部品交換を実施しています。
生産年数を考慮して定数変更の実施を行なわない箇所も劣化部品は全て新品へ更新しました。
モディファイ前の段階で不具合が一切無い状態に戻した上で下記調整を行なっています。
2.全キャパシタの再選定とサウンドチューニング
オーバーホールをかねてコデンサーを一式更新致しました。
その際に全キャパシタを再選定しました。
初期状態の本機は小型低背ケミコンとフィルムコンデンサー中心の構成です。
ケミコンは温度補償無しで音色特性は悪く、しかも容量ヌケが発生していました。
イコライジング回路はKランクのフィルムコンデンサーで構成されていました。
高周波回路もポリエステルフィルムで構成されているためやや煌びやかに欠けます。
そこで回路のリフレッシュも兼ねてコンデンサーはひとつ残らず全て変更しました。
機体スペースがとても狭く、サイズが限られるのでケミコンは時間をかけて選別しました。
精度の高いGランクの積層メタライズドや高周波対応型のハイグレードケミコンへ変更しています。
使用したコンデンサーはPPフィルム、積層MPET中心の構成です。
キャパシタ再選定により、予め回路に期待されている性能を十分に発揮できるようになりました。
サスティンの艶やかさや、音の伸び、倍音の艶を帯びた煌きは秀逸です。
各コントロールの精度も向上し、ムラもなくなりました。
「同じセッティングなのに日によって音が違う」ということもありません。
エッジの鋭さの中ではじける倍音成分は他に類をみません。
コントロールの精度の低さが全く感じられない確実な周波数調整を実現しています。
↓モディファイ実施前
↓エリートモディファイ実施後
3.各コントロールの精度向上
上記のとおりコンデンサーはJ~Gランクの高精度品をメインに使用しています。
またICも本機のイコライジング性能を最大限に活かせる品種にて選定しなおしています。
同一の電子部品はICを含めてすべて同一ロットのものから選別して搭載しています。
ロットを揃え、特性を統一することで特性ムラのない理想的な波形が得られます。
各コントロールの精度は大幅に向上し、歪み系特有の音色のムラを改善しました。
「同じセッティングなのに日によって微妙に音が違う」ということもありません。
当然ながらギター本体のボリュームやトーンの反応性も向上しています。
また、歪ませて使用する際は2K~8Kの微調整、とりわけカットの性能強化が必須となります。
高周波回路は確実に不要な周波帯域をカットできる精度の高さを実現しました。
低域~中域にかけてのイコライジングがよりパワー感あふれるサウンドメイクが可能となりました。
エレキでもアコギのようなサウドやチェロのように唸る凄まじい音圧も容易に作成できます。
また、カットする際も良く効くため、バンドの中で耳障りな高音域の微調整も容易にできます。
コントロールの精度をより高い水準で調整を可能とした精密制御を実現しています。
純粋に各周波数帯域を増幅するだけでなく、倍音の煌きが際立つサウンドメイクが可能です。
4.あらゆるステージパフォーマンスをクリアするパラメータの調整
本モディファイはプロ仕様としてあらゆるパフォーマンスに耐えうる性能強化を目指しています。
本機の最大の難点は帯域により増幅ムラが見受けられる点でした。
初期状態の出音はフラットでありながらややミッド~ローレンジ寄りです。
これでは様々なステージ環境の変化に合わせて細やかな調整ができません。
トーンレンジの偏りは使用環境によって性能が100パーセント活かしきれなくなります。
セッティングよって他の帯域のレスポンスが失われないサウンドに改善する必要があります。
10全ての帯域の増幅バランスの均一化がとても重要です。
トーンの帯域調整だけでなくハイパス回路や各パスコンの定数まで細かく調整しました。
特に数ピコの定数調整はエフェクターやアンプの音色を決定付ける最重要の調整事項です。
確実に定数通りの性能を発揮できるように回路を再構成しました。
トーンレンジを大幅に向上し、とても使いやすいパワフルなサウンドへ生まれ変わりました。
生まれ変わった10バンドコントロールによって、環境に合わせた細やかな微調整が可能です。
ステージ環境に左右されないハイレベルなステージパフォーマンスを実現しています。
5.ピッキングニュアンスと原音に忠実なサウンドクリエイトの実現
自然なイコライジング感に加えて、ピッキングニュアンスへの追従性をもたせています。
現音をそのままに加工したピュアなエレキトーンが響きわたります。
クリーントーンにもドライブサウンドにもマッチするナチュラルなイコライジングが可能です。
エフェクターというよりは、もはやアンプの一部のようにサウンドメイクができます。
当然ながら楽器本体のボリュームやトーンの反応性も向上しています。
指先のピッキングニュアンス自体がエフェクターのポットのように強弱に上手く反応します。
確実に定数通りの性能を発揮できるように構成しました。
6.電源回路の強化によるクリーン化
AC駆動の大型エフェクターはノイズが多い機種が多いです。
とりわけ本機が開発された時代にはまだローノイズな電源回路が採用されていません。
生産年を考慮するとノイズは少ないほうですが、やはり現行のAC駆動機よりはノイズが多いです。
気持ちよく使いたいのに、大音量ではどうも耳障りが良くなくいところが残念なところです。
回路設計の変更により解消できるノイズですのでなるべく少なくする必要があります。
無駄なノイズが減ることで音そのものを効率よく加工することが可能になります。
またICの動作を滞りなく行なうためにも美しい電源の供給が必要となります。
電源回路は一般的な市販のエフェクターと同じく、汎用ケミコンが使用されています。
精度やノイズ特製に劣る汎用ケミコンは電流に「濁り」を生みます。
「濁り」は回路の流れのなかでノイズなどのトラブルの元となり、全体的な音質低下を招きます。
一般的にエフェクターのノイズは電源系の劣化、あるいは元のグレードの低さに起因するものが多いです。
よって電源回路は小スペースに最適なオーディオグレード+高周波対応品種にて構成しています。
耐圧も当初は6.7~16Vと限界ギリギリのラインだったため、25V以上に向上しています。
付随して電源回路構成も一部変更し、整流部はショットキーダイオードで再構成しました。
この機体スペースでは最も美しい電気の流れと耐久性を発揮できる組合せで選定しています。
以上の電源のクリーン化により、動作をより安定させ、最大限の性能を引き出せる状態にしています。
ノイズが減ることで原音そのものを効率よく加工することが可能となります。
未MOD品と比較して非常にノイズレスなサウンドを実現しています。
また、電源環境が安定しないライブなどでのトラブルを未然に防ぎ、長く安定してご利用頂けます。
結果的によりストレスの少ないサウンド実現しています。
6.電源LEDの交換
電源LEDを高輝度クリアリーフφ3mmに変更しました。
☆★商品説明★☆
・分解時に劣化箇所を修正できるだけでなく、より良い性能を発揮できる改善策がとれる
・付随して、これから発生しうる故障の予防策をとることができる
・工場出荷時のコンデンサーの選定ミスを修正できる
・当時の劣化部品から性能の優れた部品へ新規換装することで音色、寿命あらゆる面で有利になる
・OH実施により音の密度が膨れ、トーン精度が新品同等、あるいはそれ以上にまで改善できる
などの優れた利点を多くもっています。
さらに加えてハイエンドモディファイを実施することにより
・換装部品を高いレベルで選定し、回路設計以上の出音性能を発揮させることができる
・耐圧や温度保障の強化で新品以上の長寿命化を確実に実現できる
・定数変更や回路や機能の増設により機能・利便性ともに大幅な改善が見込める
・生産当時はまだ開発されていなかった新規格の部品換装による基本性能の底上げが可能
といった一般的なオーバーホール以上の効果を確実に実現できます。
加えて本モディファイはプロ仕様としてエリートモディファイを実施しています。
あらゆるライブパフォーマンスやスタジオワーク、過酷な使用条件にも柔軟に対応します。
エフェクターをプロ仕様のハイレベル・ハイセンスな環境で使用したい方はぜひ御覧下さい。
ちなみにモディファイは一般的なオーバーホールとは大きく異なります。
劣化により50%に低下した性能を100%近くに戻すのがオーバーホールです。
MODは10で100%という定義を9で100%、あるいは12で100%と設計を変更しサウンド特性を変更します。
加えて機能の増設を行なうなど、根本的に初期状態とは異なる回路設計に仕上がります。
機体性能と回路設計に忠実な改善を行なうかどうかがオーバーホール品とMOD品の相違点です。
これらは合わせて実施することで飛躍的な性能改善が見込めます。
ボスのグラフィックイコライザーの名器GE-10をエリートモディファイしました。
GE-10は10バンドイコライジングボリュームを搭載したグラフィックイコライザーです。
シャーシ内にトランスを内蔵したAC駆動式のやや大きめのサイズのエフェクターです。
本機は国産の据え置き型イコライザーでは初の10バンド搭載モデルです。
10のコントロールは1/2オクターブごとに設定されています。
31Hzの低音域から12kHzの高音域まで広く細やかな調整が可能です。
その優れた低周波域のコントロールは今なお高い人気を誇る本機の特徴です。
トータルレベルコントロールも搭載し、バイパス時との音量補正も容易に可能です。
帯域可変、音量増幅ともに±12dbの範囲で調整が可能です。
また、リモートジャックにフットスイッチを接続すると足元でエフェクトの切り替えが可能です。
インピーダンスの切替にも対応し、キーボードや各種ミキサーにも使用できます。
そしてイコライザーとしてだけでなく、ブースターやバッファー、プリアンプ的な使用も可能です。
クセのないサウンドと容易な操作性、多彩なサウンドメイクと使い勝手の良い1台です。
今回は本機をより高い水準での使用を可能とするエリートモディファイを実施しました。
エリートモディファイについての詳しい説明は上記記載事項をご確認下さい。
優秀な回路設計を活かしたまま限界以上の機体性能を引き出せる調整を実施しています。
イコライジング精度と全体的な音色特性の向上、帯域の均一化と本機に死角はありません。
サウンドの倍音成分の煌きはいっそう増し、サスティンに加わる艶やかさは秀逸です。
それでいて楽器本来のうまみをスポイルすることは一切ありません。
オールラウンドな性能は接続する楽器を選ばず、クリーンにも歪ませたサウンドにもマッチします。
電源強化による環境に左右されない安定感もあり、ライブでの使用の際も安心です。
温かかなピュアトーンと壮麗なクリアサウンドが融合した美しい響きは聞き手も弾き手も魅了します。
研ぎ澄まされた透明感と精密な操作性、優れた耐久性を備えるプロ仕様モディファイをお楽しみ下さい。
技術向上に、楽しいひと時に、衝動的に弾きたくなったとき、そんな時にお供としていただければ幸いです。
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