ワウ

2011年08月14日

AKAI professional VARIWAH W1 Wild Spice & High end MOD

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☆★商品情報★☆

■メーカー      AKAI professional(アカイプロフェッショナル)
■商 品 名      VARIWAH
■品  番      W1
■状  態      Wild Spice & High end MOD(オリジナルハイエンドモディファイ品)

★主な仕様★

・電源:DC IN 9V (センターマイナスアダプター/バッテリー)
・WIDTH、SPEED、OFFSET、TOUCH SENSITIVITY、ATTACK TIME、PEDAL ASSIGN
・PEDAL ASSIGN: WIDTH、SPEED、OFFSET、SENS、PEDAL WAH
・INPUT(入力インピーダンス:500 KΩ以上)/OUTPUT(出力インピーダンス:1 KΩ以下)

★メンテナンス概要★

・ケースを分解し、外部、内部、基盤を洗浄清掃しました。
・ハンダ不良箇所は再ハンダしました。
・オーバーホールを実施し、破損部品は新品へ更新しました。

★カスタム方針★

1.内部基板の劣化部品オーバーホールに伴うハイエンド化
2.回路定数変更にともなう劇的なエフェクト音の向上
3.各コントロール精度の向上
4.エフェクト使用時の音痩せの改善
5.WILD SPICEポット(Q PEAKコントロール)の増設
6.電源回路の強化

★モディファイに伴う変更点★

1.オーバーホールの実施
各部詳細な検査を実施、不良箇所は交換、調整を行ないました。
ジャック等は接点の研磨を行ないました。
交換部品数、改良箇所、定数変更、合わせて変更箇所数十箇所におよぶ部品交換を実施しています。
生産年数を考慮して定数変更の実施を行なわない箇所も劣化部品は全て新品へ更新しました。
モディファイ前の段階で不具合が一切無い状態に戻した上で下記調整を行なっています。

2.全キャパシタの再選定とサウンドチューニング
オーバーホールをかねてコデンサーを一式更新致しました。
その際に全キャパシタを再選定しました。
初期状態の本機は精度なKランクフィルムコンと小型電解アルミ中心の構成です。
多機能ワウを効率的に活かすにはこの2種はなるべく使用しないほうが良いです。
機体スペースが狭く、サイズが限られるのでケミコンは時間をかけて選別しました。
小型でも優秀なOSコンを使用するなど限られた機体スペースを最大限まで活かして搭載しています。
大半を精度の高いJ~Gランクのメタライズド系や音色特性の良いオーディオグレードへ変更しています。
その他廃盤品種の電材を数点使用、配線も一部ヴィンテージメッキワイヤーにて構成しました。
サイズが限られるのでケミコンは時間をかけて選別しました。
初期状態の低精度フィルム多用の回路がドライ音もウェット音もやや音痩せする所以です。
よく言えばメタリック、悪く言えば高域キンキン・中域スカスカといったところでしょうか。
このようなキャパ選定の場合回路設計以上に中域特性が削れ、高域特性が目立つようになるのです。
 コンデンサーの再選定により、予め回路に期待されている性能を十分に発揮できるようになりました。
オーディオグレード特有のサスティンの艶やかさや、音の伸び、歯切れの良さは秀逸です。
タッチワウの質もより高精度に、ピッキングニュアンスに従順になりました。
指先のピッキングニュアンス自体がエフェクターのポットのように強弱に上手く反応します。
当然ながらギター本体のボリュームやトーンの反応性も向上しています。
コントロールの精度の低さが全く感じられない精度の高さを実現しています。
シーメンスキャパシタにより、スタックに繋げた際の重低音の厚みも素晴らしいです。
全ての帯域で埋もれることなくギターをよりワイルドに唸らせることができます。

↓モディファイ前メイン基盤
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↓ハイエンドモディファイ実施後メイン基盤
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3.音痩せの改善
上記の通り、初期状態の出音はハイ上がりのためやや薄く痩せたイメージのサウンドでした。
中域が抑えられる過程で失われる帯域成分がかなり多く薄い出音になります。
特にペダル半止めでソロを奏でる際に痩せ細いトーンになるのは大きなマイナス点です。
せっかくのトゥルーバイパス構造もエフェクト音が痩せてしまっては意味がありません。
そこで回路定数を低~中域にかけてボトムの感じられるサウンドになるよう変更しました。
ペダルワーク無しでもソロで常時かけっぱなしで使用しても埋もれることなく唸るサウンドを奏でます。

↓モディファイ前コントロール基盤
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↓モディファイ実施後コントロール基盤
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4.WILD SPICEポット(Q PEAKコントロール)の増設
ワウの趣向は人それぞれで、その好みにはかなり大きな差があるように思います。
とりわけ大きく好みが分かれるのはペダルの踏込によるトーンの可変幅のように思います。
特に全開に踏込んだ際にどれほどハイがでるか、あるいはハイを抑えられるかは決定的なポイントです。
そこでペダルのピークを可変することが可能になるWILD SPICEポットを増設しました。
WILD SPICEポットはペダルを全開に踏み込んだ際の最大高域を調整できます。
左側に回すほど高域が抑えられ、右に回すほど高域がブーストされます。
高域をブーストさせれば現行のVOXワウのように軽やかなテイストの歯切れ良いワウを奏でます。
ディストーションでのカッティングに最適なペダルワークをクリエイトします。
逆に高域を抑えればヴィンテージワウのように低~中域で可変する重低音を奏でます。
猛獣の遠吠えのような猛々しい唸りは秀逸でです。

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5.電源回路の強化
複合機は電源からノイズを拾いやすい特徴があります。
回路設計の変更により解消できるノイズですのでなるべく少なくする必要があります。
無駄なノイズが減ることでギターの音そのものを効率よく加工することが可能になります。
またICの動作を滞りなく行なうためにも美しい電源の供給が必要となります。
一般的に市販のエフェクターの電源回路の場合、汎用ケミコンが使用されています。
精度やノイズ特製に劣る汎用ケミコンは電流に「濁り」を生みます。
「濁り」は回路の流れのなかでノイズなどのトラブルの元となり、全体的な音質低下を招きます。
一般的にエフェクターのノイズは電源系の劣化、あるいは元のグレードの低さに起因するものが多いです。
よって電源回路はスペースを最大限に利用したオーディオグレードにて構成しています。
耐圧も30V以上に向上しています。
この機体スペースでは最も美しい電気の流れと耐久性を発揮できる組合せで選定しています。
以上の電源のクリーン化により、動作をより安定させ、最大限の性能を引き出せる状態にしています。
電源環境が安定しないライブなどでのトラブルを未然に防ぎ、長く安定してご利用頂けます。
結果的によりストレスの少ないワウライフをお楽しみいただけます。

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6.電源LEDの交換
電源LEDを高輝度LEDグリーンティーφ3mmに変更しました。

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☆★商品説明★☆

サウンドは未MOD品と比較しても確実に新品を超越したサウンドに仕上げています。

はじめに中古デバイスにおいてオーバーホール品がいかに優れているか、という点を簡単に説明すると、

・分解時に劣化箇所を修正できるだけでなく、より良い性能を発揮できる改善策がとれる
・付随して、これから発生しうる故障の予防策をとることができる
・工場出荷時のコンデンサーの選定ミスを修正できる
・当時の劣化部品から性能の優れた部品へ新規換装することで音色、寿命あらゆる面で有利になる
・OH実施により音の密度が膨れ、トーン精度が新品同等、あるいはそれ以上にまで改善できる

などの優れた利点を多くもっています。
さらに加えてハイエンドモディファイを実施することにより

・換装部品を高いレベルで選定し、回路設計以上の出音性能を発揮させることができる
・耐圧や温度保障の強化で新品以上の長寿命化を確実に実現できる
・定数変更や回路や機能の増設により機能・利便性ともに大幅な改善が見込める
・生産当時はまだ開発されていなかった新規格の部品換装による基本性能の底上げが可能

といった一般的なオーバーホール以上の効果を確実に実現できます。
エフェクターを高水準な環境で使用したい方はぜひ御覧下さい。

ちなみにモディファイは一般的なオーバーホールとは大きく異なります。
劣化により50%に低下した性能を100%近くに戻すのがオーバーホールです。
MODは10で100%という定義を9で100%、あるいは12で100%と設計を変更しサウンド特性を変更します。
加えて機能の増設を行なうなど、根本的に初期状態とは異なる回路設計に仕上がります。
機体性能と回路設計に忠実な改善を行なうかどうかがオーバーホール品とMOD品の相違点です。
これらは合わせて実施することで飛躍的な性能改善が見込めます。

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アカイの複合ワウマシーンの傑作、W1をモディファイしました。
VARIWAH W1はペダルワウ、タッチワウそしてスウェルワウを搭載しています。
ペダルワウはペダルの可変によってワウをコントロールする王道のワウモードです。
タッチワウは音量の大小で可変するエンヴェロープフィルター的なオートワウです。
スウェルワウは常にワウエフェクトがかかりペダルフリーの演奏が可能です。
いずれのモードも完成度が高く、個々が一つのペダルとして独立できるサウンドを備えています。
また、本機種はトゥルーバイパス構造です。
エフェクト非使用時の原音の音痩せは皆無で、複数のペダルを使用する際にも大きな味方となります。
そのような本機をハイエンド化に重点を置き、ペダルワウの広域化を付加するモディファイを実施しました。

モディファイについての詳しい説明は上記記載事項をご確認下さい。
ヌケの良さや低音の唸り、高域の煌めきを備えた多目的・かつ広帯域ワウサウンドをお楽しみ下さい。

技術向上に、楽しいひと時に、衝動的に弾きたくなったとき、そんな時にお供としていただければ幸いです。


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