ARIA
2011年07月26日
ARIA OVER DRIVE OD-10 - High end MOD -
■メーカー ARIA
■商 品 名 OVER DRIVE/SUPER EFFECTS series
■品 番 OD-10
■状 態 High end MOD(オリジナルハイエンドモディファイ品)
★主な仕様★
・電源:DC IN 9V (センターマイナスアダプター/バッテリー)
・DRIVE(STAGE1)/LEVEL/TONE/DRIVE(STAGE2)/2STAGE SW
★メンテナンス概要★
・ケースを分解し、外部、内部、基盤を洗浄清掃しました。
・ハンダ不良箇所は再ハンダしました。
・オーバーホールを実施し、破損部品は新品へ更新しました。
★カスタム方針★
1.内部基板の劣化部品オーバーホールに伴うハイエンド化
2.電源回路の強化
3.ドライブ回路と増幅回路変更にともなう劇的なエフェクトの質の向上
4.各コントロール精度の向上
5.エフェクト通過時/非通過時の音痩せの改善
1.内部基板の劣化部品オーバーホールに伴うハイエンド化
2.電源回路の強化
3.ドライブ回路と増幅回路変更にともなう劇的なエフェクトの質の向上
4.各コントロール精度の向上
5.エフェクト通過時/非通過時の音痩せの改善
★モディファイに伴う変更点★
1.オーバーホールの実施
各部詳細な検査を実施、不良箇所は交換、調整を行ないました。
ジャック等は接点の研磨を行ないました。
交換部品数、改良箇所、定数変更、合わせて変更箇所数十箇所におよぶ部品交換を実施しています。
生産年数を考慮して定数変更の実施を行なわない箇所も劣化部品は全て高品質な新品へ更新しました。
モディファイ前の段階で不具合が一切無い状態に戻した上で下記調整を行なっています。
2.全キャパシタの再選定とサウンドチューニングと電源の強化
オーバーホールをかねてコデンサーを一式更新致しました。
その際に全キャパシタを再選定しました。
初期状態の本機は低精度のKランクフィルムコンと小型電解アルミ中心の構成です。
ドライブの回路設計を活かすにはこの2種はなるべく使用しないほうが良いです。
(発売当時には積層キャパは流通が少なかった時代背景もありますので仕方が無い面もあります)
しかし機体スペースがとても狭く、サイズが限られるのでケミコンは時間をかけて選別しました。
大きめのコンデンサーも限られた機体スペースを最大限まで活かす工夫をして搭載しています。
大半を精度の高いJランク以上のメタライズド系や音色特性の良いオーディオグレードへ変更しています。
定番のECQ-Vのほか精度では上をいくMMT、音色に特色のあるMKT、ボックスフィルム中心に使用しています。
サイズが限られるので極端にリードの太い品種や大きい品種は使用できません。
限られた機体スペースを最大限まで活かして搭載しています。
初期状態の低精度フィルム多用の回路がドライ音もウェット音もやや音痩せする所以です。
よく言えばメタリック、悪く言えば高域キンキン・中域スカスカといったところでしょうか。
このようなキャパ選定の場合回路設計以上に中域特性が削れ、高域特性が目立つようになるのです。
コンデンサーの再選定により、予め回路に期待されている性能を十分に発揮できるようになりました。
オーディオグレード特有のサスティンの艶やかさや、音の伸び、歯切れの良さは秀逸です。
ドライブの質もよりきめ細やかに、ピッキングニュアンスに従順になりました。
指先のピッキングニュアンス自体がエフェクターのポットのように強弱に上手く反応します。
当然ながらギター本体のボリュームやトーンの反応性も向上しています。
倍音の煌きも一層輝きを増し、エッジの鋭さの中ではじける高域成分は他に類をみません。
コントロールの精度の低さが全く感じられない精度の高さを実現しています。
電源回路は高周波タイプを採用し、アダプター使用時の劣化を防いでいます。
耐圧・周波数特性ともに大幅に向上し、アダプター特有の音ムラを防いでいます。
↓MOD前基盤
↓MOD実施後基盤
3.回路の定数変更とドライブ音質とエフェクト音量の強化
上記の通り、初期状態の出音はハイ上がりのためアンプによってはやや不自然なサウンドでした。
特にフルテン時はトランジスタラジオの音質のようでとても使いにくく感じました。
ドライブを整えるためオペアンプ周辺の回路定数を変更し、クリッパー、ICを変更しました。
エフェクト音を大幅に向上し、とても使いやすいパワフルなサウンドへ生まれ変わりました。
当然ながらギター本体のボリュームやトーンの反応性も向上しています。
4.電源回路の強化とノイズレス処理の実施
80年代初頭の歪み系にはとてもノイズを拾いやすい特徴があります。
気持ちよい歪みなのに、どうも耳障りが良くなくいところが残念なところです。
電源回路の強化とICの低雑音化を図ることでノイズを軽減する必要があります。
アウトプットまでの過程で増幅されるノイズ成分を大幅に減少することが可能です。
ノイズが減ることでギターの音そのものを効率よく歪ませることも可能になります。
増幅素子も増幅率の高いものに変更することで後の回路へも良い影響を与えます。
またICの動作を滞りなく行なうためにも美しい電源の供給が必要となります。
本機のように低グレードかつ経年劣化の見受けられる電源回路の場合、電流に「濁り」が生じます。
「濁り」は回路の流れのなかでトラブルの元となり、全体的な音質低下を招きます。
耐圧も当初は6.7Vと限界ギリギリのラインだったため、入力の50Vまで向上しています。
この機体スペースでは最も美しい電気の流れと耐久性を発揮できる組合せで選定しています。
電源のクリーン化により、ICの動作をより安定させ、最大限の性能を引き出せる状態にしています。
通常は安定しないアダプター使用時でもより美しいドライブサウンドを作成できるようになりました。
加えて電源環境が安定しないライブなどでのトラブルを未然に防ぎ、長く安定してご利用頂けます。
結果的にノイズの少ないストレスレスなドライブサウンドを実現しています。
↓MOD前基盤全体
↓MOD実施後基盤全体
5.電源LEDの交換
STAGE1用LEDを高輝度平型LEDオレンジに、STAGE2用LEDを高輝度平型LEDクリアスカイ変更しました。
☆★商品説明★☆
ヴィンテージデバイスにおいてオーバーホール品がいかに優れているか、という点を簡単に説明すると、
・分解時に劣化箇所を修正できるだけでなく、より良い性能を発揮できる改善策がとれる
・付随して、これから発生しうる故障の予防策をとることができる
・工場出荷時のコンデンサーの選定ミスを修正できる
・当時の劣化部品から性能の優れた部品へ新規換装することで音色、寿命あらゆる面で有利になる
・OH実施により音の密度が膨れ、トーン精度が新品同等、あるいはそれ以上にまで改善できる
などの優れた利点を多くもっています。
さらに加えてハイエンドモディファイを実施することにより
・換装部品を高いレベルで選定し、回路設計以上の出音性能を発揮させることができる
・耐圧や温度保障の強化で新品以上の長寿命化を確実に実現できる
・定数変更や回路や機能の増設により機能・利便性ともに大幅な改善が見込める
・生産当時はまだ開発されていなかった新規格の部品換装による基本性能の底上げが可能
といった一般的なオーバーホール以上の効果を確実に実現できます。
エフェクターを高水準な環境で使用したい方はぜひ御覧下さい。
ちなみにモディファイは一般的なオーバーホールとは大きく異なります。
劣化により50%に低下した性能を100%近くに戻すのがオーバーホールです。
MODは10で100%という定義を9で100%、あるいは12で100%と設計を変更しサウンド特性を変更します。
加えて機能の増設を行なうなど、根本的に初期状態とは異なる回路設計に仕上がります。
機体性能と回路設計に忠実な改善を行なうかどうかがオーバーホール品とMOD品の相違点です。
これらは合わせて実施することで飛躍的な性能改善が見込めます。
ARIAスのーパーエフェクツシリーズよりオーバードライブをモディファイしました。
スーパーエフェクツシリーズは83年にラインアップされたフラッグシップモデルです。
スラント加工の施されたノブと電池交換の容易な構造など外観からもオリジナリティの溢れるシリーズです。
本機は3つコントロールに加えて2段階のゲイン設定が可能な独創的なモデルでした。
サウンドはコシのある王道オーバードライブサウンドです。
ボリュームのブースト幅は一般的なレベルですが、ゲイン設定がやや高めに設定されています。
クリーンアンプに単体で使用しても輪郭を失わないである程度歪ませることができます。
ブースターとして使用する場合は音量を上げるのではなく、ゲインを上げて音を厚くする用法が最適です。
本機最大の特徴は2段階のステージ設定による歪みの使い分けです。
2種の歪みを内蔵しているのではなく、同一の回路のゲインを2種設定できるのが大きな特徴です。
STAGE1のみ使用する場合は通常のオーバードライブとして機能します。
STAGE2をONにするとゲインを2段階設定して使いわけることが可能となります。
STAGE2はペダルをホールド時(踏みっぱなし)に有効になります。
STAGE2のゲインはドライブノブの下部にあるSTAGE2用ゲイントリマーにて調整します。
どちらのゲイン設定も同一なので2種類の歪みパターンを設定して使い分けることができます。
常時使うドライブ設定をSTAGE1に、たまに使うドライブ設定をSTAGE2に設定すると使いやすいです。
今回はヴィンテージ機を現代でも使いやすく、それでいて効果はより高くなる調整を行ないました。
モディファイについての詳しい説明は上記記載事項をご確認下さい。
我々ギタリストはヴィンテージという言葉を聴くと、あたかもそれが素晴らしいものと捉えがちです。
言葉の重みや響きのよさにとらわれて機体そのものの性能にまで相当の価値があると思ってしまいます。
しかしながら「ヴィンテージ」という言葉以上に重みのある「もの」、価値のある「音」は少ないと思います。
楽器である以上「ヴィンテージ」の言葉に意味は無く、音そのものに価値を見出せなければいけません。
楽器は弾き手がいる以上は音を奏でるものであり、骨董品であってはなりません。
「ヴィンテージ」というレッテルに左右されない、真のヴィンテージペダルをお楽しみ下さい。
技術向上に、楽しいひと時に、衝動的に弾きたくなったとき、そんな時にお供としていただければ幸いです。
∞∞∞下記をクリックで外部販売サイトへジャンプします∞∞∞
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ARIA OVER DRIVE OD-10 - High end MOD - EF054
各部詳細な検査を実施、不良箇所は交換、調整を行ないました。
ジャック等は接点の研磨を行ないました。
交換部品数、改良箇所、定数変更、合わせて変更箇所数十箇所におよぶ部品交換を実施しています。
生産年数を考慮して定数変更の実施を行なわない箇所も劣化部品は全て高品質な新品へ更新しました。
モディファイ前の段階で不具合が一切無い状態に戻した上で下記調整を行なっています。
2.全キャパシタの再選定とサウンドチューニングと電源の強化
オーバーホールをかねてコデンサーを一式更新致しました。
その際に全キャパシタを再選定しました。
初期状態の本機は低精度のKランクフィルムコンと小型電解アルミ中心の構成です。
ドライブの回路設計を活かすにはこの2種はなるべく使用しないほうが良いです。
(発売当時には積層キャパは流通が少なかった時代背景もありますので仕方が無い面もあります)
しかし機体スペースがとても狭く、サイズが限られるのでケミコンは時間をかけて選別しました。
大きめのコンデンサーも限られた機体スペースを最大限まで活かす工夫をして搭載しています。
大半を精度の高いJランク以上のメタライズド系や音色特性の良いオーディオグレードへ変更しています。
定番のECQ-Vのほか精度では上をいくMMT、音色に特色のあるMKT、ボックスフィルム中心に使用しています。
サイズが限られるので極端にリードの太い品種や大きい品種は使用できません。
限られた機体スペースを最大限まで活かして搭載しています。
初期状態の低精度フィルム多用の回路がドライ音もウェット音もやや音痩せする所以です。
よく言えばメタリック、悪く言えば高域キンキン・中域スカスカといったところでしょうか。
このようなキャパ選定の場合回路設計以上に中域特性が削れ、高域特性が目立つようになるのです。
コンデンサーの再選定により、予め回路に期待されている性能を十分に発揮できるようになりました。
オーディオグレード特有のサスティンの艶やかさや、音の伸び、歯切れの良さは秀逸です。
ドライブの質もよりきめ細やかに、ピッキングニュアンスに従順になりました。
指先のピッキングニュアンス自体がエフェクターのポットのように強弱に上手く反応します。
当然ながらギター本体のボリュームやトーンの反応性も向上しています。
倍音の煌きも一層輝きを増し、エッジの鋭さの中ではじける高域成分は他に類をみません。
コントロールの精度の低さが全く感じられない精度の高さを実現しています。
電源回路は高周波タイプを採用し、アダプター使用時の劣化を防いでいます。
耐圧・周波数特性ともに大幅に向上し、アダプター特有の音ムラを防いでいます。
↓MOD前基盤
↓MOD実施後基盤
3.回路の定数変更とドライブ音質とエフェクト音量の強化
上記の通り、初期状態の出音はハイ上がりのためアンプによってはやや不自然なサウンドでした。
特にフルテン時はトランジスタラジオの音質のようでとても使いにくく感じました。
ドライブを整えるためオペアンプ周辺の回路定数を変更し、クリッパー、ICを変更しました。
エフェクト音を大幅に向上し、とても使いやすいパワフルなサウンドへ生まれ変わりました。
当然ながらギター本体のボリュームやトーンの反応性も向上しています。
4.電源回路の強化とノイズレス処理の実施
80年代初頭の歪み系にはとてもノイズを拾いやすい特徴があります。
気持ちよい歪みなのに、どうも耳障りが良くなくいところが残念なところです。
電源回路の強化とICの低雑音化を図ることでノイズを軽減する必要があります。
アウトプットまでの過程で増幅されるノイズ成分を大幅に減少することが可能です。
ノイズが減ることでギターの音そのものを効率よく歪ませることも可能になります。
増幅素子も増幅率の高いものに変更することで後の回路へも良い影響を与えます。
またICの動作を滞りなく行なうためにも美しい電源の供給が必要となります。
本機のように低グレードかつ経年劣化の見受けられる電源回路の場合、電流に「濁り」が生じます。
「濁り」は回路の流れのなかでトラブルの元となり、全体的な音質低下を招きます。
耐圧も当初は6.7Vと限界ギリギリのラインだったため、入力の50Vまで向上しています。
この機体スペースでは最も美しい電気の流れと耐久性を発揮できる組合せで選定しています。
電源のクリーン化により、ICの動作をより安定させ、最大限の性能を引き出せる状態にしています。
通常は安定しないアダプター使用時でもより美しいドライブサウンドを作成できるようになりました。
加えて電源環境が安定しないライブなどでのトラブルを未然に防ぎ、長く安定してご利用頂けます。
結果的にノイズの少ないストレスレスなドライブサウンドを実現しています。
↓MOD前基盤全体
↓MOD実施後基盤全体
5.電源LEDの交換
STAGE1用LEDを高輝度平型LEDオレンジに、STAGE2用LEDを高輝度平型LEDクリアスカイ変更しました。
☆★商品説明★☆
ヴィンテージデバイスにおいてオーバーホール品がいかに優れているか、という点を簡単に説明すると、
・分解時に劣化箇所を修正できるだけでなく、より良い性能を発揮できる改善策がとれる
・付随して、これから発生しうる故障の予防策をとることができる
・工場出荷時のコンデンサーの選定ミスを修正できる
・当時の劣化部品から性能の優れた部品へ新規換装することで音色、寿命あらゆる面で有利になる
・OH実施により音の密度が膨れ、トーン精度が新品同等、あるいはそれ以上にまで改善できる
などの優れた利点を多くもっています。
さらに加えてハイエンドモディファイを実施することにより
・換装部品を高いレベルで選定し、回路設計以上の出音性能を発揮させることができる
・耐圧や温度保障の強化で新品以上の長寿命化を確実に実現できる
・定数変更や回路や機能の増設により機能・利便性ともに大幅な改善が見込める
・生産当時はまだ開発されていなかった新規格の部品換装による基本性能の底上げが可能
といった一般的なオーバーホール以上の効果を確実に実現できます。
エフェクターを高水準な環境で使用したい方はぜひ御覧下さい。
ちなみにモディファイは一般的なオーバーホールとは大きく異なります。
劣化により50%に低下した性能を100%近くに戻すのがオーバーホールです。
MODは10で100%という定義を9で100%、あるいは12で100%と設計を変更しサウンド特性を変更します。
加えて機能の増設を行なうなど、根本的に初期状態とは異なる回路設計に仕上がります。
機体性能と回路設計に忠実な改善を行なうかどうかがオーバーホール品とMOD品の相違点です。
これらは合わせて実施することで飛躍的な性能改善が見込めます。
ARIAスのーパーエフェクツシリーズよりオーバードライブをモディファイしました。
スーパーエフェクツシリーズは83年にラインアップされたフラッグシップモデルです。
スラント加工の施されたノブと電池交換の容易な構造など外観からもオリジナリティの溢れるシリーズです。
本機は3つコントロールに加えて2段階のゲイン設定が可能な独創的なモデルでした。
サウンドはコシのある王道オーバードライブサウンドです。
ボリュームのブースト幅は一般的なレベルですが、ゲイン設定がやや高めに設定されています。
クリーンアンプに単体で使用しても輪郭を失わないである程度歪ませることができます。
ブースターとして使用する場合は音量を上げるのではなく、ゲインを上げて音を厚くする用法が最適です。
本機最大の特徴は2段階のステージ設定による歪みの使い分けです。
2種の歪みを内蔵しているのではなく、同一の回路のゲインを2種設定できるのが大きな特徴です。
STAGE1のみ使用する場合は通常のオーバードライブとして機能します。
STAGE2をONにするとゲインを2段階設定して使いわけることが可能となります。
STAGE2はペダルをホールド時(踏みっぱなし)に有効になります。
STAGE2のゲインはドライブノブの下部にあるSTAGE2用ゲイントリマーにて調整します。
どちらのゲイン設定も同一なので2種類の歪みパターンを設定して使い分けることができます。
常時使うドライブ設定をSTAGE1に、たまに使うドライブ設定をSTAGE2に設定すると使いやすいです。
今回はヴィンテージ機を現代でも使いやすく、それでいて効果はより高くなる調整を行ないました。
モディファイについての詳しい説明は上記記載事項をご確認下さい。
我々ギタリストはヴィンテージという言葉を聴くと、あたかもそれが素晴らしいものと捉えがちです。
言葉の重みや響きのよさにとらわれて機体そのものの性能にまで相当の価値があると思ってしまいます。
しかしながら「ヴィンテージ」という言葉以上に重みのある「もの」、価値のある「音」は少ないと思います。
楽器である以上「ヴィンテージ」の言葉に意味は無く、音そのものに価値を見出せなければいけません。
楽器は弾き手がいる以上は音を奏でるものであり、骨董品であってはなりません。
「ヴィンテージ」というレッテルに左右されない、真のヴィンテージペダルをお楽しみ下さい。
技術向上に、楽しいひと時に、衝動的に弾きたくなったとき、そんな時にお供としていただければ幸いです。
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ARIA OVER DRIVE OD-10 - High end MOD - EF054
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2011年07月06日
ARIA POWER SUPPLY PS-108 - Ultra Clean Mod -
■メーカー ARIA
■商 品 名 POWER SUPPLY
■品 番 PS-108
■状 態 Ultra Clean Mod(オリジナルハイエンドモディファイ品)
★主な仕様★
・電源:AC100V 50/60Hz 20W
・OUT PUT:DC9V×8(センターマイナス/max800mA)
・MADE IN JAPAN
★メンテナンス概要★
・ケースを分解し、外部、内部、基盤を洗浄清掃しました。
・ハンダ不良箇所は再ハンダしました。
・オーバーホールを実施し、破損部品は新品へ更新しました。
★カスタム方針★
1.内部基板の劣化部品オーバーホールに伴うハイエンド化
2.電源回路の強化による安定化
3.半導体の低雑音化に伴う電流のクリーン化
★モディファイに伴う変更点★
1.オーバーホールの実施
各部詳細な検査を実施、不良箇所は交換、調整を行ないました。
各入出力接点はの研磨を行ないました。
モディファイ前の段階で不具合が一切無い状態に戻した上で下記調整を行なっています。
2.コンデンサーのハイエンド化に伴う電源回路の強化
オーバーホールをかねてコデンサーを一式更新致しました。
その際に全キャパシタを再選定しました。
機能・寿命の両面から全く死角のない部品選定を行なっています。
初期状態の本機は温度補償の低い小型低耐圧用ケミコンを使用しています。
電源系デバイスで10V程度の低耐圧ケミコンはトラブルの元になります。
加えて小型タイプのケミコンは帯域特性も悪く、濁りのある電流を生み出します。
温度補償の低さは使用環境によるムラを生み出します。
以上の要因がパワーサプライでの動作が電池よりも安定しないといわれる所以です。
本機のようなスイッチングタイプでは特に悪影響を与える可能性が高くなります。
美しい直流を供給するには1,000μF以上は低Z・高周波タイプで温度補償付が必須です。
濁りの無い美しい状態で電気を効率よく蓄えることが可能になります。
その他パスコン用キャパはオーディオグレードの積層メタライズドにて死角のない構成にしています。
パスコンの容量が低い個所があったため、パラレル接続にて増強しています。
増強用にはTK製の最高精度のランクF(誤差1%)ポリプロピレンキャパシタを採用しました。
電気の流れが美しくなることは、機体性能を向上させ、使用環境に左右されない安定感を生み出します。
各アウトプットに電池に近い純度で安定した電源供給が可能となりました。
3.半導体の高速化によるクリーン化
増幅過程にあるダイオードは一般的なスイッチング用が使用されています。
超速ショットキーに変更することによりスイッチングノイズが減少し、より美しい電源供給が可能となります。
サプライ使用時につきものの微弱なハムノイズも無くなりました。
4.電源LEDの交換
電源LEDを高輝度LEDクリアピーチφ3mmに変更しました。
サウンドは未カスタム機と比較しても確実に新品を超越したサウンドに仕上げています。
はじめに中古デバイスにおいてオーバーホール品がいかに優れているか、という点を簡単に説明すると、
・分解時に劣化箇所を修正できるだけでなく、より良い性能を発揮できる改善策がとれる
・付随して、これから発生しうる故障の予防策をとることができる
・工場出荷時のコンデンサーの選定ミスを修正できる
・当時の劣化部品から性能の優れた部品へ新規換装することで音色、寿命あらゆる面で有利になる
・OH実施により音の密度が膨れ、トーン精度が新品同等、あるいはそれ以上にまで改善できる
などの優れた利点を多くもっています。
さらに加えてハイエンドモディファイを実施することにより
・換装部品を高いレベルで選定し、回路設計以上の出音性能を発揮させることができる
・耐圧や温度保障の強化で新品以上の長寿命化を確実に実現できる
・定数変更や回路や機能の増設により機能・利便性ともに大幅な改善が見込める
・生産当時はまだ開発されていなかった新規格の部品換装による基本性能の底上げが可能
といった一般的なオーバーホール以上の効果を確実に実現できます。
エフェクターを高水準な環境で使用したい方はぜひ御覧下さい。
ちなみにモディファイは一般的なオーバーホールとは大きく異なります。
劣化により50%に低下した性能を100%近くに戻すのがオーバーホールです。
MODは10で100%という定義を9で100%、あるいは12で100%と設計を変更しサウンド特性を変更します。
加えて機能の増設を行なうなど、根本的に初期状態とは異なる回路設計に仕上がります。
機体性能と回路設計に忠実な改善を行なうかどうかがオーバーホール品とMOD品の相違点です。
これらは合わせて実施することで飛躍的な性能改善が見込めます。
AriaのパワーサプライのPS-108をモディファイしました。
センターマイナス9V電源が最大8系統供給可能です。
また、最大800mAの大容量供給が可能な点もデジタルエフェクト使用者には嬉しい点です。
基盤の個体差や部品類の精度ムラの少ない安心の国産製造品です。
モディファイについての詳しい説明は上記記載事項をご確認下さい。
スイッチング電源特有のトラブルを防ぎ、安定して美しい電源を供給することが可能です。
電源環境に左右されない安定感から、ライブでの使用の際も安心です。
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ARIA POWER SUPPLY PS-108 - Ultra Clean Mod - EF050
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2011年05月03日
ARIA NOISE GATE NG-10 - Ultra Clean & Natural Sustain Mod -
☆★商品情報★☆
■メーカー ARIA
■商 品 名 NOISE GATE/SUPER EFFECTS series
■品 番 NG-10
■状 態 Ultra Clean & Natural Sustain Mod(オリジナルハイエンドモディファイ品)
★主な仕様★
・電源:DC IN 9V (センターマイナスアダプター/バッテリー)
・EXT.GATE LEVEL/GATE POSITION/DECAY
・フットスイッチ×1
★メンテナンス概要★
・ケースを分解し、外部、内部、基盤を洗浄清掃しました。
・ハンダ不良箇所は再ハンダしました。
・オーバーホールを実施し、破損部品は新品へ更新しました。
・電源:DC IN 9V (センターマイナスアダプター/バッテリー)
・EXT.GATE LEVEL/GATE POSITION/DECAY
・フットスイッチ×1
★メンテナンス概要★
・ケースを分解し、外部、内部、基盤を洗浄清掃しました。
・ハンダ不良箇所は再ハンダしました。
・オーバーホールを実施し、破損部品は新品へ更新しました。
★カスタム方針★
1.内部基板の劣化部品オーバーホールに伴うハイエンド化
2.ノイズカットフィルターの精度向上
3.エフェクト通過時の音痩せ改善による原音に忠実なノイズカットの実現
4.電源回路の強化
5.コンプレッションアースワイヤーの搭載
6.非エフェクト時に迫る自然なサスティーンの実現
1.内部基板の劣化部品オーバーホールに伴うハイエンド化
2.ノイズカットフィルターの精度向上
3.エフェクト通過時の音痩せ改善による原音に忠実なノイズカットの実現
4.電源回路の強化
5.コンプレッションアースワイヤーの搭載
6.非エフェクト時に迫る自然なサスティーンの実現
★モディファイに伴う変更点★
1.オーバーホールの実施
各部詳細な検査を実施、不良箇所は交換、調整を行ないました。
ジャック等は接点の研磨を行ないました。
交換部品数、改良箇所、定数変更、合わせて変更箇所数十箇所におよぶ部品交換を実施しています。
生産年数を考慮して定数変更の実施を行なわない箇所も劣化部品は全て新品へ更新しました。
モディファイ前の段階で不具合が一切無い状態に戻した上で下記調整を行なっています。
2.全キャパシタの再選定による精度の大幅向上と電源の強化
オーバーホールをかねてコデンサーを一式更新致しました。
その際に全キャパシタを再選定しました。
機能・寿命の両面から全く死角のない部品選定を行なっています。
初期状態の本機はKランクのポリフィルムキャパシタ中心の構成です。
ノイズ対策デバイスでKランクキャパシタの使用は致命的です。
Kランク中心のフィルターの場合、電源を入れたり切ったりするたびに性能にムラがでます。
また、元音に忠実なエフェクトが再生できず、音痩せの原因になります。
小容量箇所はムラが出てはいけないのでGランクの高精度積層キャパにて再編しています。
ほかのフィルムコンはJランクのMMTやECQ-Vを搭載し音色特性も向上しています。
MMTはJランクですが事実上Gランク以上の精度をほこり、大体が静電容量誤差1%以内です。
トランジスタも低雑音品種のLランクへ、付近のキャパは温度補償型のECQ-Mを搭載しています。
精度の向上に伴い、フィルター機能は大幅に精度を上げ使いやすくなりました。
特に激しく歪ませた際やノイズのりやすいシングルコイル使用に真価を発揮します。
スィートポイントが見つけやすくなり原音を損なうことなく、ノイズを効率的にカットします。
スィートポイントにはまればサスティンも損なわれることなく自然な減衰を実現しています。
その他初期ケミコンはトランジスタ普及機器用の小型ケミコン中心の構成です。
バイポーラのノーマルケミコンは諸特性最悪です。
これはエフェクター種を選ばずななるべく使用しないほうがいいコンデンサーの一つです。
変更できる箇所はECQ-Vへ、その他はオーディオグレードを換装し諸特性良好ま状態です。
音痩せは全くなくなり、バイパス音はほとんどアンプ直と変化ないレベルに改善しました。
むしろやや艶が加味されてアンプ直よりも味わいのあるバイパス音・エフェクト音になります。
電源回路はオーディオグレード+パスコンに仕様を変更しています。
オーディオグレードでもやはり高周波特性はあまりよくありません。
並列に積層キャパシタを追加することで高周波特性を劇的に向上しています。
電気の流れが美しくなることは、機体性能を向上させ、使用環境に左右されない安定感を生み出します。
電源回路の強化によりアダプター使用時も抜群の安定感をほこります。
↓モディファイ前
↓モディファイ後
3.コンプレッションアースワイヤーの搭載
信号線のワイヤー変更はモディファイでの定番です。
しかし、ノイズ系デバイスの場合はアースワイヤーの強化が最も重要と思います。
各ジャックのスリーブを専用ワイヤーで接続しています。
通常のより線ではなくSPケーブルのように方向性のあるワイヤーを採用しています。
短い長さではコンプレッション効果が薄いため少し長めの配線が必須です。
インからアウトへ順方性で逆極性接続しコンプレッション効果を生み出しています。
4.電源LEDの交換
電源LEDを平型高輝度LEDクリアスカイ3mmに変更しました。
各部詳細な検査を実施、不良箇所は交換、調整を行ないました。
ジャック等は接点の研磨を行ないました。
交換部品数、改良箇所、定数変更、合わせて変更箇所数十箇所におよぶ部品交換を実施しています。
生産年数を考慮して定数変更の実施を行なわない箇所も劣化部品は全て新品へ更新しました。
モディファイ前の段階で不具合が一切無い状態に戻した上で下記調整を行なっています。
2.全キャパシタの再選定による精度の大幅向上と電源の強化
オーバーホールをかねてコデンサーを一式更新致しました。
その際に全キャパシタを再選定しました。
機能・寿命の両面から全く死角のない部品選定を行なっています。
初期状態の本機はKランクのポリフィルムキャパシタ中心の構成です。
ノイズ対策デバイスでKランクキャパシタの使用は致命的です。
Kランク中心のフィルターの場合、電源を入れたり切ったりするたびに性能にムラがでます。
また、元音に忠実なエフェクトが再生できず、音痩せの原因になります。
小容量箇所はムラが出てはいけないのでGランクの高精度積層キャパにて再編しています。
ほかのフィルムコンはJランクのMMTやECQ-Vを搭載し音色特性も向上しています。
MMTはJランクですが事実上Gランク以上の精度をほこり、大体が静電容量誤差1%以内です。
トランジスタも低雑音品種のLランクへ、付近のキャパは温度補償型のECQ-Mを搭載しています。
精度の向上に伴い、フィルター機能は大幅に精度を上げ使いやすくなりました。
特に激しく歪ませた際やノイズのりやすいシングルコイル使用に真価を発揮します。
スィートポイントが見つけやすくなり原音を損なうことなく、ノイズを効率的にカットします。
スィートポイントにはまればサスティンも損なわれることなく自然な減衰を実現しています。
その他初期ケミコンはトランジスタ普及機器用の小型ケミコン中心の構成です。
バイポーラのノーマルケミコンは諸特性最悪です。
これはエフェクター種を選ばずななるべく使用しないほうがいいコンデンサーの一つです。
変更できる箇所はECQ-Vへ、その他はオーディオグレードを換装し諸特性良好ま状態です。
音痩せは全くなくなり、バイパス音はほとんどアンプ直と変化ないレベルに改善しました。
むしろやや艶が加味されてアンプ直よりも味わいのあるバイパス音・エフェクト音になります。
電源回路はオーディオグレード+パスコンに仕様を変更しています。
オーディオグレードでもやはり高周波特性はあまりよくありません。
並列に積層キャパシタを追加することで高周波特性を劇的に向上しています。
電気の流れが美しくなることは、機体性能を向上させ、使用環境に左右されない安定感を生み出します。
電源回路の強化によりアダプター使用時も抜群の安定感をほこります。
↓モディファイ前
↓モディファイ後
3.コンプレッションアースワイヤーの搭載
信号線のワイヤー変更はモディファイでの定番です。
しかし、ノイズ系デバイスの場合はアースワイヤーの強化が最も重要と思います。
各ジャックのスリーブを専用ワイヤーで接続しています。
通常のより線ではなくSPケーブルのように方向性のあるワイヤーを採用しています。
短い長さではコンプレッション効果が薄いため少し長めの配線が必須です。
インからアウトへ順方性で逆極性接続しコンプレッション効果を生み出しています。
4.電源LEDの交換
電源LEDを平型高輝度LEDクリアスカイ3mmに変更しました。
☆★商品説明★☆
サウンドは未カスタム機と比較しても確実に新品を超越したサウンドに仕上げています。
ARIA初の本格エフェクターシリーズ、スーパーエフェクツシリーズよりノイズゲートをモディファイしました。
スーパーエフェクツシリーズは83年にラインアップされたフラッグシップモデルです。
スラント加工の施されたノブと電池交換の用意な構造など、外観からもオリジナリティの溢れるシリーズです。
シリーズの特徴として外部フットスイッチ端子を搭載し、1接点フットスイッチで遠隔操作が可能です。
本機は3コントロールのノイズゲートとしてシリーズ初期にラインナップされました。
ノイズカットレベルを決めるEXT.GATE、減衰域を決定するPOSITION、利き具合を決めるDECAYで調整します。
またオペアンプにはテキサスインスツルメンツの日本製RC4558Pを2個搭載しています。
本格派のライブステージもそつなくこなす機能性の高さからプロ愛用者も多いシリーズでした。
今回はヴィンテージ機を現代でも使いやすく、それでいて効果はより高くなる調整を行ないました。
モディファイについての詳しい説明は上記記載事項をご確認下さい。
激しく歪ませる際にも、より澄んだ音色のクリーンを奏でる際にも高い効果を発揮します。
この手にありがちな音痩せや原音との差異も無く、とても自然なノイズカットを実現しています。
特に本機の最大の難点であったサスティンの粗さとブツ切れになる減衰を大幅に改善しています。
スィートポイントに調整すればまるで絹のように滑らかつ自然に減衰していきます。
ノイズカット効果はそのままに自然に音が小さくなり、それでいてサスティンは損なわれません。
スローギアの逆バージョンとでもいうべき自然な音の伸びと減衰は秀逸です。
客観的に利いていてもエフェクトOFF時との差異はほとんど感じられません。
常時かけっぱなしで使用しても音は変わらずノイズだけカットするというまさに魔法の箱です。
あまり変更されない平型LEDも高輝度へ変更し、視認性も向上しています。
電源回路の強化により電源環境に左右されない安定感から、ライブでの使用の際も安心です。
我々ギタリストはヴィンテージという言葉を聴くと、あたかもそれが素晴らしいものと捉えがちです。
言葉の重みや響きのよさにとらわれて機体そのものの性能にまで相当の価値があると思ってしまいます。
しかしながら「ヴィンテージ」という言葉以上に重みのある「もの」、価値のある「音」は少ないと思います。
楽器である以上「ヴィンテージ」の言葉に意味は無く、音そのものに価値を見出せなければいけません。
楽器は弾き手がいる以上は音を奏でるものであり、骨董品であってはなりません。
「ヴィンテージ」というレッテルに左右されない、真のヴィンテージペダルをお楽しみ下さい。
技術向上に、楽しいひと時に、衝動的に弾きたくなったとき、そんな時にお供としていただければ幸いです。
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