Ibanez
2013年01月01日
Ibanez BASS STACK BS10 - Hi Power & High end MOD -
☆★商品情報★☆
■ブランド Ibanez(アイバニーズ/イバニーズ)
■商 品 名 BASS STACK(ベース用ディストーション)
■品 番 BS10
■状 態 Hi Power&High end MOD(オリジナルハイエンドモディファイ品)
★主な仕様★
・電源:DC IN 9V (センターマイナスアダプター/バッテリー)
・DRIVE/TONE/LEVEL
★メンテナンス概要★
・ケースを分解し、外部、内部、基盤を洗浄清掃しました。
・ハンダ不良箇所は再ハンダしました。
・オーバーホールを実施し、破損部品は新品へ更新しました。
★カスタム方針★
1.内部基板の劣化部品オーバーホールに伴うハイエンド化
2.ドライブ回路の増幅回路変更にともなう劇的なエフェクト音の向上
3.バッファー強化による更なるバイパス音の強化
4.電源回路の強化による電流のクリーン化
★モディファイに伴う変更点★
1.オーバーホールの実施
各部詳細な検査を実施、不良箇所は交換、調整を行ないました。
交換部品数、改良箇所、定数変更、合わせて変更箇所数十箇所におよぶ部品交換を実施しています。
生産年数を考慮して定数変更の実施を行なわない箇所も劣化部品は全て新品へ更新しました。
モディファイ前の段階で不具合が一切無い状態に戻した上で下記調整を行なっています。
2.全キャパシタの再選定とサウンドチューニング
オーバーホールをかねてコデンサーを一式更新致しました。
その際に全キャパシタを再選定しました。
初期状態の本機は低精度なKランクフィルムコンと小型電解アルミ中心の構成です。
独自の回路設計を活かすにはこの2種はなるべく使用しないほうが良いです。
限られた機体スペースを最大限まで活かして搭載しています。
積層フィルムコンデンサーとオーディオグレードを中心に採用しています。
ケミコンは低雑音電源用の超低ESR品種とオーディオハイグレードです。
超低ESR品種はハイエンドPCでも採用される最上級のグレードを採用しています。
100μFクラスでもフィルムコンデンサーに近い周波数特性を有しています。
構成の大部分を占める小容量箇所のキャパシタはMMTとECQ-V、またはECQ-Mに更新しました。
0.1~1μFのコンデンサーは全て同一ロットのECQ-Vにて構成しています。
また高域が大型スタックにマッチするようにディップマイカコンデンサを採用しています。
コンデンサーの再選定により、予め回路に期待されている性能を十分に発揮できるようになりました。
各コントロールの精度も向上し、ムラもなくなりました。
「同じセッティングなのに日によって音が違う」ということもありません。
オーディオグレード特有のサスティンの艶やかさや、音の伸び、歯切れの良さは秀逸です。
くわえてピッキングニュアンスに従順になりました。
指先のピッキングニュアンス自体がエフェクターのポットのように強弱に上手く反応します。
3.増幅率変更に伴うハイゲイン化
本機はベースに必要な低音域が十分に出る反面やや歪率は低い部類のディストーションです。
そこで増幅段の調整により、ゲインアップを実施しました。
IC変更を含めた調整でサウンドニュアンスをモダンハイゲイン傾向に変更しています。
クリーンアンプに接続する際により使いやすくなりました。
歪率強化により、とても使いやすいパワフルなサウンドへ生まれ変わりました。
スタックの名に恥じない壁のように迫る轟音ドライブを演出します。
4.バッファーの強化とダブルクリックの防止
電子スイッチ回路はバッファー部の強化によりバイパス音を向上することが可能です。
バイパス音はほとんどアンプ直と変化ないレベルに改善しました。
むしろ艶が加味されアンプ直よりも味わいのあるバイパス音になります。
また、精度が高く長寿命のコンデンサーで期待された定数を長く保てるように改善しています。
回路定数に従順な機能を見せる電子部品を選定し直しダブルクリックを防止しています。
5.電源回路の強化
一般的に市販のエフェクターの電源回路の場合、汎用ケミコンが使用されています。
精度やノイズ特製に劣る汎用ケミコンは電流に「濁り」を生みます。
「濁り」は回路の流れのなかでトラブルの元となり、全体的な音質低下を招きます。
電源回路はスペースを最大限に利用し超低ESRケミコンとオーディオハイグレードにて構成しています。
耐圧も当初は限界ギリギリのラインだったため、入力の2~3倍に向上しています。
この機体スペースでは最も美しい電気の流れと耐久性を発揮できる最強トルクを誇る組合せです。
電源のクリーン化により、ICの動作を安定させ、最大限の性能を引き出せる状態にしています。
通常は安定しない屋外使用時でもより美しいドライブ性能を発揮できるようになりました。
電源環境が安定しないライブなどでのトラブルを未然に防ぎ、長く安定してご利用頂けます。
6.電源LEDの交換
電源LEDを高輝度LEDクリアスカイφ3mmに変更しました。
☆★商品説明★☆
サウンドは一般的な本品の中古品を確実に超越したサウンドに仕上げています。
はじめにヴィンテージデバイスにおいてオーバーホール品がいかに優れているか、という点を簡単に説明すると、
・分解時に劣化箇所を修正できるだけでなく、より良い性能を発揮できる改善策がとれる
・付随して、これから発生しうる故障の予防策をとることができる
・工場出荷時のコンデンサーの選定ミスを修正できる
・当時の劣化部品から性能の優れた部品へ新規換装することで音色、寿命あらゆる面で有利になる
・OH実施により音の密度が膨れ、トーン精度が新品同等、あるいはそれ以上にまで改善できる
などの優れた利点を多くもっています。
さらに加えてハイエンドモディファイを実施することにより
・換装部品を高いレベルで選定し、回路設計以上の出音性能を発揮させることができる
・耐圧や温度保障の強化で新品以上の長寿命化を確実に実現できる
・定数変更や回路や機能の増設により機能・利便性ともに大幅な改善が見込める
・生産当時はまだ開発されていなかった新規格の部品換装による基本性能の底上げが可能
といった一般的なオーバーホール以上の効果を確実に実現できます。
エフェクターを高水準な環境で使用したい方はぜひ御覧下さい。
ちなみにモディファイは一般的なオーバーホールとは大きく異なります。
劣化により50%に低下した性能を100%近くに戻すのがオーバーホールです。
MODは10で100%という定義を9で100%、あるいは12で100%と設計を変更しサウンド特性を変更します。
加えて機能の増設を行なうなど、根本的に初期状態とは異なる回路設計に仕上がります。
機体性能と回路設計に忠実な改善を行なうかどうかがオーバーホール品とMOD品の相違点です。
これらは合わせて実施することで飛躍的な性能改善が見込めます。
アイバニーズのパワーシリーズ、ベーススタックBS10にハイエンドモディファイを実施しました。
パワーシリーズはマスターシリーズの後継機種として86年から販売を開始しました。
正確には後継機種というよりはマイナーチェンジに近く、デザインやコンセプトは世襲しています。
カラーリングは明るいカラーで統一され、30種を凌ぐ数多くの機種がラインナップされました。
本機はその中でも数少ないベース対応の歪みペダルです。
BS10は独自の回路定数を採用することにより豊かな低音域を実現したディストーションです。
とりわけベース用エフェクターを使用する際に最も困難となる低音域のマッチングに優れています。
一般の歪みの枠にとらわれない、アイバニーズの創意工夫がみられるエフェクターです。
今回は低音特性を保ったままより使いやすく、よりハードに使用できるようにモディファイしました。
モディファイについての詳しい説明は上記記載事項をご確認下さい。
歪率強化によるハイゲイン化と全体的な音色特性の向上により死角はありません。
コントロールはかなり極端なレベルまで利き、楽器本体のトーンやボリュームにも従順に反応します。
そのため楽器本体のトーンコントロールもエフェクターの一部として考えるサウンドメイクが可能です。
低域特性の豊かさはそのままに、激しく歪ませたそのサウンドは弾き手も聞き手も圧倒させます
スタックの名にふさわしい、轟音ディストーションをお楽しみ下さい。
2012年08月12日
Ibanez EC40 CANARY CHORUS - Crystal Harmony ELITE MODIFY -
☆★商品情報★☆
■メーカー IBANEZ - Electronics Design Lisenced by Rocktron -(アイバニーズ)
■商 品 名 CANARY CHORUS
■品 番 EC40
■状 態 Crystal Harmony ELITE MODIFY(オリジナルエリートモディファイ品)
★主な仕様★
・電源:DC IN 9V(センターマイナスアダプター専用)
・EFFECT SW×1、POWER SW×1
・MODE:SINGL/DUAL/DEEP/STEP
・SWEEP1/SWEEP2/DEPTH/MIX/REGEN
・IN×1、OUT×2(OUT R/L)、FOOT SW.
★メンテナンス概要★
・ケースを分解し、内外部を洗浄清掃しました。
・ハンダ不良箇所は再ハンダしました。
・オーバーホールを実施し、破損部品は新品へ更新しました。
・オーバーホール実施後、下記方針に基づきエリートモディファイを実施しました。
★カスタム方針★
1.あらゆる環境での使用に耐えうるプロ仕様エリートモディファイの実施
2.内部基板の劣化部品オーバーホールに伴うハイエンド化と音質の大幅向上
コントロール精度の向上とピッキングニュアンスの従順化
4.ハイレベルなステージパフォーマンスの実現
5.電源回路の強化による電流のクリーン化
★モディファイに伴う変更点★
1.オーバーホールの実施
各部詳細な検査を実施、不良箇所は交換、調整を行ないました。
ジャック等は接点の研磨を行ないました。
インプットジャックと電池スナップは劣化が激しかったため、新品に交換しています。
交換部品数、改良箇所、定数変更、合わせて変更箇所数十箇所におよぶ部品交換を実施しています。
生産年数を考慮して定数変更の実施を行なわない箇所も劣化部品は全て新品へ更新しました。
モディファイ前の段階で不具合が一切無い状態に戻した上でエリートモディファイを実施しています。
2.全キャパシタの再選定による原音に忠実な音質向上の実現
コデンサーを一式更新する際に全キャパシタを再選定しました。
初期状態の本機のコンデンサーの構成は小型電解アルミ中心の構成です。
搭載されているケミコンは小型重視でほとんどが汎用グレードでした。
非常に安全性に乏しく、音色特性も著しく悪いグレードのコンデンサーです。
精度ムラが非常に激しいZランクのセラコンの多用も音質低下につながっています。
本機がややハイ上がり気味のサウンドテイストになる原因となっています。
機体スペースが狭く、サイズが限られるのでケミコンは時間をかけて選別しました。
限られた機体スペースを最大限まで活かして搭載しています。
メインで使用したケミコンはSANYOハイグレードの超低ESR品種の小型タイプです。
ハイエンドPCでも採用される最上級のグレードを採用しています。
100μFクラスでもフィルムコンデンサーとほぼ同等の周波数特性も有しています。
100から220μFまでは上記の超低ESRコンデンサーにて構成しました。
構成の大部分を占める小容量箇所のキャパシタはMMTとECQ-V、またはBに更新しました。
10~47μFはオーディオハイグレード品種を採用しています。
フィルム系は精度の高いJ~Gランクの積層メタライズド中心に変更しています。
使用した積層コンデンサーはGランクのECQ-V中心の構成です。
102、0.1~2.2μFのコンデンサーは全て同一ロットのECQ-Vにて構成しています。
サウンドニュアンスをよりふくよかで芯のあるモジュレーションに昇華させます。
特にピッキング後の余韻のニュアンスに艶が加味され大きな広がりを見せます。
高音域に余韻が生まれ、倍音成分のきらめきが得られます。
低~高域までムラなく音色特性が大きく向上し、非常に芯のある煌びやかなトーンへ改善しています。
↓モディファイ実施前
↓エリートモディファイ実施後
3.各コントロールの精度向上
ピッキングレスポンスにも極めて従順に改善されました。
指先のピッキングニュアンス自体がエフェクターのポットのように強弱に上手く反応します。
極めつけにノイズ元を大幅に改善したため劇的にノイズが減少しています。
きつめにかけて積極的に使用する際もストレス無くご利用頂けます。
「薄さ、硬さ」が全く感じられない音の芯の詰まったサウンドをクリエイトします。
ICも低雑音品種の中から再選別し、よりクリアーなコーラス効果を実現しています。
ステレオ回路を考慮して、電子部品はすべて同一ロットのものから選別して搭載しています。
ロットが異なるコンデンサーの使用はステレオ機器ではご法度です。
コンデンサーのロットを揃えないことには本当の意味でのステレオ再生は成立しません。
各コントロールの精度も大幅に向上し、ヴィンテージ機特有の音色のムラもなくなりました。
「同じセッティングなのに日によって微妙に音が違う」ということもありません。
また、アンプを2台使用する際の位相再生もより高い精度での再生が可能となりました。
ステレオアウトは極めて誤差の少ない高精度同期変調を実現しています。
4.あらゆるステージパフォーマンスをクリアするパラメータの調整
本モディファイはプロ仕様としてあらゆるパフォーマンスに耐えうる性能強化を目指しています。
本機の最大の難点は帯域によりムラが見受けられる点でした。
初期状態の出音はハイ寄りのサウンド傾向です。
これでは様々なステージ環境の変化に合わせて細やかな調整ができません。
トーンレンジの偏りは使用環境によって性能が100パーセント活かしきれなくなります。
セッティングよって他の帯域のレスポンスが失われないサウンドに改善する必要があります。
ステージ環境に左右されないハイレベルなステージパフォーマンスを実現しています。
5.電源回路の強化によるクリーン化
遅延素子使用のエフェクターで最も重要なのは電気系統のトラブルを防止することです。
遅延素子の消費量や部品消耗の度合いは一般的なICよりも消耗度が高くなります。
消費量が多い分、長期的に使用していけば必ずトラブルが発生するものです。
また、エフェクターはもっとも電源からノイズを拾いやすい特徴があります。
回路設計の変更により解消できるノイズですのでなるべく少なくする必要があります。
無駄なノイズが減ることでギターの音そのものを効率よく加工することが可能になります。
またICの動作を滞りなく行なうためにも美しい電源の供給が必要となります。
一般的に市販のエフェクターの電源回路の場合、汎用ケミコンが使用されています。
精度やノイズ特製に劣る汎用ケミコンは電流に「濁り」を生みます。
「濁り」は回路の流れのなかでトラブルの元となり、全体的な音質低下を招きます。
電源回路は超低ESRケミコン+オーディオハイグレードにて構成しています。
耐圧も当初は6.7Vと限界ギリギリのラインだったため、入力の2~3倍に向上しています。
この機体スペースでは最も美しい電気の流れと耐久性を発揮できる最強トルクを誇る組合せです。
電源のクリーン化により、ICの動作を安定させ、最大限の性能を引き出せる状態にしています。
通常は安定しない屋外使用時でもより美しいコーラスアンサンブルを発揮できるようになりました。
電源環境が安定しないライブなどでのトラブルを未然に防ぎ、長く安定してご利用頂けます。
6.電源LEDの交換
電源LEDを高輝度LEDサンライズφ3mmに変更しました。
SWEEP1LEDを高輝度LEDクリアスカイφ3mmに変更しました。
SWEEP2LEDを高輝度LEDクリアリーフφ3mmに変更しました。
☆★商品説明★☆
中古デバイスにおいてオーバーホール品がいかに優れているか、という点を簡単に説明すると、
・分解時に劣化箇所を修正できるだけでなく、より良い性能を発揮できる改善策がとれる
・付随して、これから発生しうる故障の予防策をとることができる
・工場出荷時のコンデンサーの選定ミスを修正できる
・当時の劣化部品から性能の優れた部品へ新規換装することで音色、寿命あらゆる面で有利になる
・OH実施により音の密度が膨れ、トーン精度が新品同等、あるいはそれ以上にまで改善できる
などの優れた利点を多くもっています。
さらに加えてハイエンドモディファイを実施することにより
・換装部品を高いレベルで選定し、回路設計以上の出音性能を発揮させることができる
・耐圧や温度保障の強化で新品以上の長寿命化を確実に実現できる
・定数変更や回路や機能の増設により機能・利便性ともに大幅な改善が見込める
・生産当時はまだ開発されていなかった新規格の部品換装による基本性能の底上げが可能
といった一般的なオーバーホール以上の効果を確実に実現できます。
加えて本モディファイはプロ仕様としてエリートモディファイを実施しています。
あらゆるライブパフォーマンスやスタジオワーク、過酷な使用条件にも柔軟に対応します。
エフェクターをプロ仕様のハイレベル・ハイセンスな環境で使用したい方はぜひ御覧下さい。
ちなみにモディファイは一般的なオーバーホールとは大きく異なります。
劣化により50%に低下した性能を100%近くに戻すのがオーバーホールです。
MODは10で100%という定義を9で100%、あるいは12で100%と設計を変更しサウンド特性を変更します。
加えて機能の増設を行なうなど、根本的に初期状態とは異なる回路設計に仕上がります。
機体性能と回路設計に忠実な改善を行なうかどうかがオーバーホール品とMOD品の相違点です。
これらは合わせて実施することで飛躍的な性能改善が見込めます。
アイバニーズのハーフラックタイプコーラス、EC40をエリートモディファイしました。
EC40はロックトロンとの共同開発モデルです。
アイバニーズのサウンド概念を基にロックトロンがサウンドデザインを施しました。
ラックとしてでなくストンプとしても使用できるように上面にもON/OFF SWが搭載されています。
ハーフラックらしく3つのコーラスモードにより精密なサウンドメイクが可能です。
内蔵されているコーラスはSINGL、DUAL、DEEPの3種類です。
SINGLモードは1系統のモジュレーションを使用したなコーラスモードです。
スタンダードなコーラスから軽めのコーラスなどクリアで清涼感あふれるコーラスを演出します。
DUALモードは2系統のモジュレーションを使用し、深く緻密なサウンドメイクが可能です。
周波数帯域の異なる2系統のスィープコントロールで速度をコントロールします。
通常のステレオコーラスでは再現できない奥行と広がりのあるサウンドを演出します。
左右でうねる様な波状コーラスサウンドは本機でしか作成できません。
DEEPモードはシングルモードのモジュレーションをより深く、広く再生します。
フランジャーに近いウネリから、重くダークなサウンドなど、エグいサウンドを演出します。
加えてこれらのモードを順番にフットスイッチで切り替えるSTEPモードも搭載しています。
STEPモードではSINGL→DUAL→DEEP→バイパスの順に切り替わります。
本機に内蔵された2系統のモジュレーションをそれぞれSWEEP1とSWEEP2で呼称します。
SWEEP(1/2)では遅延素子のスピードをそれぞれ調整します。
左一杯で最も遅く、右に回すに従って速度が速くなります。
SWEEP2はデュアルモード、(またはSTEP選択時のデュアルモード)でのみ使用します。
それぞれ周波数帯域が異なるため、速く高い音のウネリを1で、太く低い音のウネリを2で調整します。
DEPTHではモジュレーションの幅と奥行きを調整します。
左一杯でエフェクトオフ、右に回すほど効果が深くなります。
MIXはエフェクトレベルの大きさを調整します。
本機はドライミックスタイプのエフェクトレベルを採用しています。
左一杯ではドライ音のみの再生で、右に回すにつれてウェット音の比率が高くなります。
右一杯の状態ではウェット音のみの再生になります。
REGENはコーラス音のクセの強さを調整します。
一般的にはフィードバックやピークコントロールと呼称されている機能です。
センターを起点の使用します。
右に回すほどエフェクト音を再びエフェクト音へ入力するレベルが大きくなります。
左に回すほどエフェクト音を再びエフェクト音へ入力するレベルが小さくなります。
フィードバック量の大小にともなってコーラスの特性が大きく変化します。
今回は本機をより高い水準での使用を可能とするエリートモディファイを実施しました。
エリートモディファイについての詳しい説明は上記記載事項をご確認下さい。
優秀な回路設計を活かしたまま限界以上の機体性能を引き出せる調整を実施しています。
サウンドの倍音成分の煌きはいっそう増し、サスティンに加わる艶やかさは秀逸です。
それでいて楽器本来のうまみをスポイルすることは一切ありません。
オールラウンドな性能は接続する楽器を選ばず、クリーンにも歪ませたサウンドにもマッチします。
電源強化による環境に左右されない安定感もあり、ライブでの使用の際も安心です。
使用環境を選ばず非常にノイズレスなサウンドへ仕上がりました。
温かかなピュアトーンと壮麗なクリアサウンドが融合した美しい響きは聞き手も弾き手も魅了します。
高音質かつ極めて誤差の少ない高精度同期変調を実現しています。
左右に同一のアンプを同一のセッティングで左右に配置した際の音の響きと広がりは他に類を見ません。
研ぎ澄まされた透明感と臨場感溢れるな響きの織り成す美しいハーモニーをお楽しみ下さい。
技術向上に、楽しいひと時に、衝動的に弾きたくなったとき、そんな時にお供としていただければ幸いです。
2012年04月05日
Ibanez THRASH METAL TM5 - Ultra Sustain MOD -
■ブランド Ibanez(アイバニーズ/イバニーズ)
■商 品 名 THRASH METAL
■シリーズ SOUNDTANK SERIES
■品 番 TM5
■状 態 Ultra Sustain MODIFY(オリジナルハイエンドモディファイ品)
・電源:DC IN 9V (センターマイナスアダプター/バッテリー)
・LEVEL/TONE(廃止)→GAIN1/DIST.(廃止)→GAIN2
★メンテナンス概要★
・ケースを分解し、外部、内部、基盤を洗浄清掃しました。
・ハンダ不良箇所は再ハンダしました。
・オーバーホールを実施し、破損部品は新品へ更新しました。
・オーバーホール実施後、下記方針に基づきモディファイを実施しました。
1.内部基板の劣化部品オーバーホールに伴うハイエンド化
2.ドライブ回路変更に伴うTONEのゲインコントロール化
3.増幅回路調整に伴う滑らかなサスティンと芳醇な偶数倍音の実現
4.バッファー強化によるダブルクリックの防止とバイパス音の強化
5.電源回路の強化による電流のクリーン化
各部詳細な検査を実施、不良箇所は交換、調整を行ないました。
ジャック等は接点の研磨を行ないました。
交換部品数、改良箇所、定数変更、合わせて変更箇所数十箇所におよぶ部品交換を実施しています。
生産年数を考慮して定数変更の実施を行なわない箇所も劣化部品は全て高品質な新品へ更新しました。
モディファイ前の段階で不具合が一切無い状態に戻した上で下記調整を行なっています。
2.全キャパシタの再選定とサウンドチューニング
オーバーホールをかねてコデンサーを一式更新致しました。
その際に全キャパシタを再選定しました。
初期状態の本機は小型低背ケミコンと積層フィルムコンデンサー中心の構成です。
フィルム系はJランク併用と、なかなか良い素材が使用されていました。
当時のエフェクターとしてはグレードの高い部品選定であったといえます。
しかしながらケミコンは温度補償無しで音色特性は良くありません。
また、上記のフィルムコンデンサーも経年による劣化から性能低下していました。
回路のリフレッシュも兼ねてコンデンサーはひとつ残らず全て変更しました。
機体スペースがとても狭く、サイズが限られるのでケミコンは時間をかけて選別しました。
精度の高いGランクの積層メタライズドや周波数特性の良い高周波対応型へ変更しています。
使用した積層コンデンサーはGランクのECQ-V中心の構成です。
102、0.047~1μFのコンデンサーは全て同一ロットのECQ-Vにて構成しています。
また大型スタックにマッチするようにピコ単位はディップマイカを使用しています。
キャパシタの再選定により、回路に期待された性能を十分に発揮できるようになりました。
音色特性の向上により、暖かいサスティン、余韻の艶やかさや、伸びの良さは秀逸です。
倍音の煌きも一層輝きを増し、エッジの鋭さの中ではじける高域成分は他に類をみません。
↓モディファイ実施前
↓ハイエンドモディファイ実施後
3.高域性能と歪率強化の実施とTONEのゲインコントロール化
本機は「メタル」と銘打っている割には歪率はそれほど高くない部類です。
むしろディストーションとしてはゲインが低い部類に入ると思います。
またサウンド傾向もやや鼻につくつまったニュアンスの籠り具合が耳障りです。
そこで増幅段の調整により、ゲインアップを実施しました。
IC変更を含めた調整でサウンドニュアンスをモダンハイゲイン傾向に変更しています。
レジスタのパラメータを変更し、高音域の煌びやかさを最大限に活かせるサウンドへ改善しました。
より太く、より伸びやかなサスティン昇華しました。
また、トーンコントロールを廃止し高音域側の歪みを調整するゲインコントロールへ変更しました。
TONEが高域側の歪みを決めるGAIN1、DIST.が低音域側の歪みを調整するGAIN2として機能します。
基本歪率の増加により、GAIN1,2をともに0の状態にしてもかなり歪みます。
また、トーンの廃止により、どのようなセッティングでも籠らないヌケの良さを備えます。
ゲインアップした際もサスティンの減衰をより伸びやかに調整しています。
単体でのテクニカルなリードフレーズやサスティンが重要になるロングアーミングに最適です。
高音弦でもサスティンが太くなるため、タッピングやレガート、開放弦も旨味が強調されます。
ピッキングハーモニクスの「帯域成分が芳醇に詰め込まれている」トーンは類をみません。
パームミュートでは壁のように迫る爆音を奏でます。
深く歪ませても薄くならず、壁のように迫る轟音ディストーションを奏でます。
4.なめらかなサスティンと芳醇な偶数倍音の実現
初期状態のドライブ傾向は耳に痛い硬質な歪質でした。
やや奇数倍音が目立つため、サスティンが不自然に聞こえます。
とくにDISTを絞った場合やや奇数側に傾きやすく、アンプによってはかなり固くなります。
キメ細かい歪みを実現するように増幅回路のレジスタとダイオードを変更しています。
ダイオードは偶数倍音成分を増加させるためにショットキーバリアを採用しました。
激しいアーミングでも伸びやかなサスティンを誇り、聞き手の心に響くホットなトーンを奏でます。
均整のとれたサウンドは倍音にプレゼンスが加味されています。
倍音の煌きも一層輝きを増し、高域成分がより伸びやかになりました。
ドライブの質もよりきめ細やかに、ピッキングニュアンスに従順になりました。
指先のピッキングニュアンス自体がエフェクターのポットのように強弱に上手く反応します。
5.バッファーの強化とダブルクリックの防止
電子スイッチ切り替え型につきまとう問題といえばバイパス音の音痩せです。
電子スイッチ=音痩せと勘違いする方が多いようですが実際はバッファーに問題があります。
市販エフェクターの特徴としてバッファーが定数設定通りに機能しないアバウトな箇所が多いです。
バッファー部の部品選定や回路定数がアバウトな場合、音痩せの原因になります。
また、マクソンやアイバニーズの共通の事項ですが、非常にエフェクトの踏み込みの反応が悪いです。
切り替え不具合は一般的にいう接点不良ではなく「ダブルクリック」に分類される症状です。
これはスイッチ自体の問題ではなく、回路上のコンデンサーの精度の低さに起因しています。
電子スイッチ回路にて容量抜けなど回路に予め期待されている定数が変化すると発生します。
電子スイッチ回路はバッファー部の強化によりバイパス音を向上することが可能です。
音質の向上を狙い、小容量箇所もECQ-Vにて構成しました。
バイパス音はほとんどアンプ直と変化ないレベルに改善しました。
むしろ艶が加味されアンプ直よりも味わいのあるバイパス音になります。
また、精度が高く長寿命のコンデンサーで期待された定数を長く保てるように改善しています。
回路定数に従順な機能を見せる電子部品を選定し直しダブルクリックを防止しています。
ライブなどでのトラブルを未然に防ぎ、長く安定してご利用頂けます。
6.電源LEDの交換
電源LEDを高輝度LEDクリアリーフφ3mmに変更しました。
☆★商品説明★☆
・分解時に劣化箇所を修正できるだけでなく、より良い性能を発揮できる改善策がとれる
・付随して、これから発生しうる故障の予防策をとることができる
・工場出荷時のコンデンサーの選定ミスを修正できる
・当時の劣化部品から性能の優れた部品へ新規換装することで音色、寿命あらゆる面で有利になる
・OH実施により音の密度が膨れ、トーン精度が新品同等、あるいはそれ以上にまで改善できる
などの優れた利点を多くもっています。
さらに加えてハイエンドモディファイを実施することにより
・換装部品を高いレベルで選定し、回路設計以上の出音性能を発揮させることができる
・耐圧や温度保障の強化で新品以上の長寿命化を確実に実現できる
・定数変更や回路や機能の増設により機能・利便性ともに大幅な改善が見込める
・生産当時はまだ開発されていなかった新規格の部品換装による基本性能の底上げが可能
といった一般的なオーバーホール以上の効果を確実に実現できます。
エフェクターを高水準な環境で使用したい方はぜひ御覧下さい。
ちなみにモディファイは一般的なオーバーホールとは大きく異なります。
劣化により50%に低下した性能を100%近くに戻すのがオーバーホールです。
MODは10で100%という定義を9で100%、あるいは12で100%と設計を変更しサウンド特性を変更します。
加えて機能の増設を行なうなど、根本的に初期状態とは異なる回路設計に仕上がります。
機体性能と回路設計に忠実な改善を行なうかどうかがオーバーホール品とMOD品の相違点です。
これらは合わせて実施することで飛躍的な性能改善が見込めます。
アイバニーズサウンドタンクシリーズよりTM5をエリートモディファイしました。
サウンドタンクシリーズはパワーシリーズと並行して89年に発売されました。
事実当時のカタログにも「一匹¥○,○○○」と価格表記されていました。
TM5は俗にいう「ドンシャリ系」を狙った歪みペダルです。
「壁」のように迫る硬質なドライブサウンドを実現しています。
リフでは切り裂くように鋭くタイトなドライブ特性を発揮します。
トーンを絞ると獣が唸るような音圧の効いたドライブを奏でます。
出力も高くリアポジションとのマッチングに秀でた一台です。
今回は本機にサスティンと歪率の調整を念頭に置いたモディファイを実施しました。
モディファイについての詳しい説明は上記記載事項をご確認下さい。
ゲインの向上と美しい倍音成分、そして全体的な機能性の向上と死角はありません。
トーンは廃止し、2段構えのゲインコントロールで好みのメタルサウンドを作成可能です。
ギター本体のコントロールも合わせたサウンドメイクで幅広いトーンを作成できます。
そのためギターのコントロールもエフェクターの一部とし考えたサウンドメイクも可能です。
サスティンの倍音成分の煌き、基本サウンドの艶やかさは弾き手も聞き手も魅了します。
メタルに相応しいハイゲイン・スラッシュメタルサウンドをお楽しみ下さい。
技術向上に、楽しいひと時に、衝動的に弾きたくなったとき、そんな時にお供としていただければ幸いです。
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Ibanez THRASH METAL TM5 - Ultra Sustain MOD - EF116